つれづれ

限界オタクのブログです

リョーマ!新生劇場版テニスの王子様ーこれぞハッピー!作品

よーやく、よーやく、観に行って参りました!

リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様を!(しかし長いタイトルだなあ)

 

本当はもっと前から観に行きたかったのですが、もう映画観に行ってる余裕がないぐらいには忙しく(ぶっちゃけ今もない)、特典もどうせなら推しがいる週に行きたいなあと考えていたらこんな遅くになってしまいました。

 

で、まず一言感想を。

 

楽しかった!です!

面白かったというよりは楽しかった(笑)

これぞテニプリ!というハッピー作品だったと思います。

新テニ前の時間軸なので、ジャンプで昔テニプリを読んだことある人も楽しめる親切設計だし、テニプリを好きな(好きだった)人は行って損はないと思いました。

 

 

以下ネタバレ注意。

※私が見たのはDecideの方です。

 

 

 

 

 

 

 

この映画の特徴を箇条書きでまとめますと。

・ミュージカル感マシマシ、テニプリらしいツッコミどころ満載

・リョ桜は結婚してた

・南次郎の現役時代がたくさん見れる

越前リョーマによる越前リョーマのための映画。越前リョーマがひたすらカッコいい

・柳生

 

 

◯ミュージカル感マシマシ、テニプリらしいツッコミどころ満載

もうね、冒頭から「デッデッデデ」から音楽が始まりだし、そしてみんな踊り出します(真顔)

場面は全国決勝、幸村戦で五感を奪われて「テニスってこんなに苦しかったっけ」と追い詰められたところ。

そこからあの名言「テニスって楽しいじゃん」から踊り出す。

敵も味方も関係なく。立海だって踊り出す。

いやーもうここで開幕笑うよね!映画館で笑い声出さないようにするの大変だったよ!

一人だけ踊れてない幸村さん可哀想だろ!って思ってたら最後に幸村も踊ってた(爆笑)

まあ細かいことはいいから歌って踊って楽しもうぜ!って感じ。

 

アメリカ行って、桜乃ちゃんとリョーマが路地裏に入ってしまい、そこでテニスギャングと遭遇するシーン。

突然のラップバトルはじまたー!!!笑

リョーマはしないの?するの?どっちなの?って思ってたらしたー!!!笑

っていちいち笑いを抑えるのが大変でした…

 

電話ボックスでなんか時空を超越して?、幸村と手塚と会話して。

タイムスリップしてこういう事情でマフィアに追われてます、っていう説明を「そうか」で納得する手塚にも笑ったけども。

手塚の「テニスを思い出せ」「一番苦しいとき、どこを攻める?」(うろ覚え)から、逃げるのをやめたリョーマ

そしたらイマジナリー青学出てきた〜!!!笑

え?まあラストもそうなんだけど、リョーマの想像の中ってことでよろしいんでしょうか?それとも本当に時空を越えて召喚しちゃったのですか?

そしてもちろんここでも歌う。

 

それでね、一番好きだったのはエメラルドとの決着のテニスの最中に流れる「DANGER GAME」。

これはもう初めて聞いた瞬間にうわ!良い曲だな〜この曲好きだな〜と思った。

エメラルドさんが足にラケット貼りつけてまるで体操選手のごとく回りながら打つプレイスタイルには爆笑させられましたが。(また妙なプレイスタイル出てきたな…)

とにかくエメラルド役の朴さんの歌がお上手で声が曲とも合ってるし、いい場面だった〜。

エメラルド自体も本当カッコよくて良いキャラしてたし。

 

 

まあとにかく本当、ツッコミどころ満載ではあるんですが、それがテニプリらしいなみたいな。

とりあえず歌が流れて笑顔になれるしみたいな。

だって原作の最後でも歌流してたもんなあ…

とにかくテニプリらしいなと思いました。

 

 

◯リョ桜は結婚してた

まあこの言い方は大いに語弊があるんですが(笑)、桜乃ちゃんが思っていた以上に出番が多くヒロインしてたねえ…

許斐先生は本当にリョ桜描きたいんだろうなあというのが伝わってきましたね。

全編を通してリョーマと桜乃ちゃんは一緒にいて、マフィアから逃げてるときも、本当にリョーマは桜乃ちゃんをずっと守ろうとしてた。

桜乃ちゃんが南次郎の娘だと勘違いされて人質に取られちゃったときも、リョーマはマフィア相手に物応じせずに「竜崎の代わりに俺を人質にしろ」ってずーっと言ってて。

助けに来てくれてあんなこと言われたらさ、惚れるやん?(いや既に桜乃ちゃんはリョーマに惚れてるけど)

 

で、問題の教会のシーンですよ。

正直ここまでだけでも、リョ桜はずっと一緒にいるし、リョーマはずっと桜乃ちゃんを心配して守ってたからお腹いっぱいって感じだったけども。

直前に三つ編みの片方を切られちゃって、リョーマから貰ったリボンでポニーテールにする桜乃ちゃん。

ふわ〜ついにきたあああああってなりましたね!笑

んでそれを振り返って見たリョーマの顔よ!

私の予想としては「まあ…似合ってるんじゃない?」的なことを言うかと思ってたけど、特に言葉はなく。

でも、面食らって、慌てて後ろ向いた時点でお察しよね。

かわいいなあ〜もう!!!!そういや君中学一年生だったわ!!!!年齢相応の思春期男子出ちゃってるじゃんもう〜!!!!!

 

そしてそこから流れだすミュージカル。

途端に周りが光り輝く異空間に。

えーと、ディズニー??いつのまにか私はディズニー映画を見ていた?

ピースオブマーイン♪って歌いながら踊る男女はそれはもう完全にディズニーなのよ。

とてもロマンチックでしたね。

 

そんで曲終わったら教会に戻って、ちょっと照れ臭そうなんですよ。

そしてリョーマが「竜崎、俺が必ず…」って言ったところで

鐘が鳴った。

は?結婚?いや結婚じゃん?これはもう結婚じゃん?

「俺が必ず…」の後を聞きたかった気持ちもあるのだが、あえてはっきりさせずにぼかしたのかもしれない。

でもこの言葉を明確にするより、鐘がもう全てを表しているように感じました。

 

この濃厚なリョ桜を浴びて、私はちょっとリョーマくんの夢女の人大丈夫なんかね…とチラッと思ってしまいました。

ただもう正直先生的にはリョ桜は公式なんだろうし、新テニの最終話でくっついてても全然驚かない。

私個人の考えとして…桜乃ちゃんは第1話からいるヒロインで、テニプリのほとんどの登場キャラよりも早い登場ですよ。主人公とヒロインで第1話からフラグが立ってる。

なのでもう読み始めた段階から、この二人のCPは公式みたいなものだし文句をつけるのは違うかなと思ってます。後から登場した女子キャラだったら分かりますが、もう1話からフラグ立ってるからね。

テニプリというのは公式で乙女ゲーを出してるぐらい夢女に優しいジャンルではあるが、リョーマだけは1話からのヒロインがいるし別枠という認識です。ずっと。

 

 

◯南次郎の現役時代がたくさん見れる

南次郎の現役時代といえば誰もが気になってたと思いますけど、それがたくさん見れましたね。

倫子さんも顔出しは初めてじゃないですかね?

細かいんですが、マフィアに襲いかかられてたところで南次郎が連れてかれようとしてる桜乃ちゃんではなく、ひたすら倫子さんの心配をしてたのが萌えたよね〜…

でさー、やっぱり一番見たいのはサムライ南次郎の試合なわけじゃん?

一体どんな技を出すのか…逆にテニヌではないのか…と思ったらテニヌ技だったね笑

えーとちょっとうろ覚えなんですけど、

ツイストサーブ→もんのすごい戻る零式ドロップしか途中の技が思い出せない!(記憶力ゴミ)

でも最後に、サムライドライブを決めたときは震えました。

かっけええええええええってなると同時に。

まさに全国決勝のリョーマとダブって見えて。

リョーマも10年後はあんな風になるんだろうなあと感慨深くなりました。

 

リョーマのおかげで過去が改変されて八百長がなくなり、全米オープンを優勝できたわけなんだけど、まだ現役半ばでの引退と引退理由は変わっていなかったな。

リョーガとリョーマの将来へ徹底的にコイツらを鍛える方が楽しそうだ、という締め方。

そこが根底にあったのは変わっていないというのも良かったと思いました。

サムライの詩で、ぼかされていた引退試合がはっきりとした形でこうして描かれて、南次郎が突然引退を決めたことに対する理解もとても深まりましたね。そういう意味でもこの映画は意味あるものでした。

 

 

越前リョーマによる越前リョーマのための映画。越前リョーマがひたすらカッコいい

この映画は文字通り本当にひたすらにリョーマのための映画ですよ。

セリフのあるキャラもとても少ないですし。

リョーマは全体の時間の9.5割に出ずっぱりで、後は桜乃ちゃん・南次郎・エメラルド・ウルフでほとんどが構成されている。

リョーマのファンの方(かつ桜乃ちゃんが苦手じゃない方)はこれ以上ない大満足の映画だったのではないでしょうか。

 

でもね、リョ桜要素ばかりが取り立たされがちだけど、この映画の本質は「リョーマのテニスへのとてつもない情熱」だと思います。

タイムスリップとかいう普通パニックになることが起こっても、何よりも先に「親父の現役時代の本気のテニスが見れる!」が思考を占めていてワクワクの方が強かったですからね。

全米オープン決勝前に、南次郎の練習を見て、それだけでもう瞳がキラキラ輝いていたもの。

「やっぱり親父はすごい!」って素直に感動している姿は中学一年生らしくもあり、可愛かったなあ。

そして、自分たちが夜中追い回されるハメになっても親父に八百長の試合だけはしてほしくないという強い想い。リョーマって普段そこまで感情を出すことが無いんで、「八百長の試合なんてやめてよ!絶対!」(クソうろ覚え)という語気を強めた言い方は、親父の本気のテニスを見たい以上に、本気のテニスを"させてあげたい"、という風に私は感じました。

親父の本気のテニスと優勝を見て、素直に感動している姿。試合後の打ち合いにワクワクしている姿。

ほーんとに、映画を通してリョーマはテニスが大好きで、心から愛しているんだろうと実感しました。

 

そして、男としてのカッコ良さも満載だったよね。

先程も書きましたが、単身マフィアのアジトに乗り込み自分が身代わりになるから竜崎を解放しろ、と言い切る啖呵。中学一年生やぞ?この間まで小学生やぞ?

マフィアから逃げている途中も、桜乃ちゃんがいかんせんあまりにも頼りないんで笑、常にリードして危機的状況を気転で乗り切る。

「竜崎!こっち!」ってずっとリードしてくれたり、ボールとラケットで応戦してくれたり、頼り甲斐のあるところしか見せねえ…

もう本当にひたすらリョーマがカッコよくて、カッコよかった…(語彙力の喪失)

いやー、こんなん一日ずっとやられたら何とも思ってなくてもキュンとするし惚れるよ?好きな相手だったら尚更ね?

おそらく桜乃ちゃんを出した目的は、ここに大きな意味があったと思う。桜乃ちゃんが隣にいることで、リョーマの男としてのカッコ良さがめちゃくちゃ際立つなあと感じました。

 

最後は気持ちのいい姐さんであったエメラルドさんと打ち合いで勝利して協力し、ボイスレコーダーを仕込んで会場中に八百長の証拠を流して、黒幕のスポンサーに制裁。

王道中の王道ではあるけれど、それがいい。最高にリョーマがカッコよかった。

 

ほーんとうに、全編を通してリョーマがテニス的にも男としてもひたすらカッコよく、「リョーマ!」というタイトルそのものだと思いました。まさしくリョーマのためにある映画でした。

 

 

◯柳生

で、問題の。

いや、もうリョーマがかっこいい!でタイトル回収もしたしいいじゃん?って感じですが。

これはやはり言っておかなければならない。

だって私がこの映画で一番衝撃を受けたのココなんだもん(爆)

巷でさ、柳生柳生言われてるから何?と思ってて、でも全然柳生出てこないじゃん?と思ってたらアレですよ。

 

最後の最後、南次郎とリョーマの試合のクライマックスでこの映画のメインテーマ「世界を敵に回しても」が流れる場面。

もう周りはイマジナリーなのか召喚なのか知らんけどテニプリオールスターが総集合ですよ。

まさにこの場面のために今までやってきたんだなって場面で。

基本ユニゾンなんですよ。メインはあくまで試合してるリョーマだから。

それが、大サビ前の曲の最も重要で注目を集める箇所。

 

「さあ〜行け〜お前はテニスの王子様〜」と歌い出す柳生比呂士。

 

 

!?となった。(ならん方がおかしい)

ここかー!!!となりましたよ!

ちなみに柳生さん、ここまでこの映画で一言も台詞ありませんでした。

何超重要ソロパート持ってっちゃってんの?

 

 

そしたら

「目の前の壁を〜超えろおおおお〜↑(超絶ビブラート)」と更に朗々と歌う柳生。

 

 

まだ歌うんかーーーい!

こんなもん爆笑するやろ(声を上げないようにするので必死でした)

もう柳生さん、面白すぎるから勘弁してください。

 

初見の人が柳生をどう思ったか分からないんだけども、柳生は越前リョーマと原作でははっきり言って全く絡みはない(はず)

別に同じ学校でもないし、別に激戦を繰り広げた対戦相手というわけでもない。

なのに、主人公を送り出す超重要なソロパートを歌う柳生。

???

 

真面目に何故柳生だったのかを考えてみたんですが、やはり原作ではマジで会話すらしてないからな…

中の人の歌唱力しか考えられませんでした…←

津田さん、アナ雪でハンス王子やってるぐらいバリバリミュージカル俳優さんで歌唱力はそれはもう素晴らしいものがあります。

声の通りも伸びも素晴らしい。

あんな重要パートは、この人にしか任せられないということだったんでしょう(適当)

 

もう今となっては柳生以外で考えられないもん…ある意味ぴったりだよ…

このシーンの後、しばらく柳生が頭から離れなくて大変だったよ…

 

 

 

 

さて、ここまで駄文をお送りしてきたわけですが、(良かったのは前提の上で)いつものことですが残念だった点も書こうかと思います。

嫌な方はブラウザバックで。

 

 

 

・肩透かし感

えーとですね、もちろんリョーマと桜乃ちゃんと南次郎が中心で、空白の時間の話だというのは知っておりました。なので、推しはメインで活躍しないんだろうなあ〜とはまあ思っておりました。

しかし、公開前の情報で、普段あまり取り上げられることのない初期校のメンツが3DCG化されていてめちゃくちゃ興奮してしまったわけですよ。

特にサエさん!サエさん、私大好きなんですよ。それも原作カラーの茶髪での登場!もう本当に嬉しかったですね。アニメでは謎の銀髪にされてしまったので、原作準拠は本当嬉しかった(その点で言うと跡部様も原作カラーの金髪に近い髪色になっていてよかった)

サエさんは六角でも一番目立ってて人気もあるのに、何故か新テニでいませんからね…これほど貴重な機会は中々ない。

それで、どんな形で登場するんだろうな〜とか。台詞久々に聞けるかなーとか(新テニにいないので当然テニラビにもいないからさ…)ワクワクしてたんです。

 

それが台詞すらない…とはなあ…と。

まあ勝手に期待してた方が悪いと言われればそうですよ…でも、あんな風に最初のトレーラーで紹介されて、CGモデルもあるなら普通喋るとは思うじゃん?

そんなに大した出番ではないだろうとは思ってましたが、喋らないとは思わないじゃん?

本編ではないですが、終了後のシアターテニフェスの方では六角の代表としてかなりフューチャーされてましたね。こちらは素直に嬉しかったしありがたかったです。

 

サエさんばかり言いましたが、なんでこんなに残念なのかというと上述のように彼は新テニにすらいないので、テニラビで新規絵や新規ボイスも望めないし今後の新テニ基準のメディア展開では到底出番ないと思ってるからです。

なので旧テニと新テニの間のお話の「リョーマ!」に期待してしまう部分が多分にあったわけです。

それがまあ…本編では「世界を敵に回しても」でチラッと映るぐらいとは思わないだろうよ…

はっきり言って肩透かしもいいところでした…

 

サエさんは新テニにいない故にこんなに残念なんですけど、他のキャラクターにも肩透かしは大いに言えます。

私の最推しの不二くん…彼も一言も喋らなかったね…

歌が流れてる中でチラッと映るだけ。悲しいようん…

一言ぐらいは喋ってくれると…期待してたもんだからさ…

頼みのシアターテニフェスの方でも全然取り上げられてなくて泣いちゃった…笑

もしかしたら、Gloryの方では青学やby断ち切り隊の曲があるらしいのでそっちでは取り上げられてるのかもしれませんが…Decideの方では不二くんの存在感ははっきり言ってマジでゼロに近いレベルでなかった…

 

次に好きな忍足侑士はなんか妙に曲中でのアップシーンを貰っていて割と(あくまで割と)優遇されていたような気はする。

最初のディアプリとか歌が流れ出した一番最初のアップが侑士でびっくりしました笑

シアターテニフェスでも心を閉ざした瞬間のコマがデカデカと取り上げられてましたし。

ただ彼も例に漏れず台詞は一言もなし。

 

ここまで書いてだいたい分かったと思いますが、この映画は原作のキャラクターたちは一言も喋らない人がむしろ大多数。もうほとんど。

まず、これがちょっと自分的にはかなり残念でした。

ストーリー的に大々的に出せないのは理解できるし、当初から期待してたわけではない。

でも、例えば召喚された場面とかで、一言でも台詞喋ってくれればそれだけで気分的には全然違ったと思うんだよね。

CGモデルまで作っておいて、台詞がないとは思わんでしょ…

中学生キャラは部長ズ以外は全く台詞ないです。青学は手塚だけ、立海は幸村だけ。(見てないので分からんけどGloryの方では跡部と白石がそこの代替らしい…余談ですが跡部は分かるとして白石ってリョーマとそれほど関わりあるっけ…リョーマと電話して励ます場面ですので、やはりDecideの手塚と幸村の方が自然に感じますね)

会話する場面で部長ズはまあ理解できるんだけど、シアターテニフェス(Decide ver.)の方でもラブフェスの後が部長ズの曲と部長のコマしか取り上げられてなくて結構ながっかり感を覚えました…

全員を取り上げてちゃキリがないから部長が代表的になるのは分かるんですが、また部長かよ!みたいな。まあ私が部長に推しがいないからこう感じるのだとも思います。でも部長以外のキャラのファンの人にももう少し優しくしてくれてもよくない…?涙

 

誤解のないように言っておくと、リョーマが主軸の映画で活躍させるキャラを絞るのは間違ってないし、英断だと思います。

あれもこれも絡ませようとすると、主軸がブレてとっちらかる可能性が高いですからね。

事実、リョーマ!は親父を八百長の試合から救うという主軸がブレず纏まっていた。

けれど、公開前の宣伝で中学生キャラのCGモデルを紹介して期待させておいて、台詞すらないのはどうかと…

正直、残念でした。(推しが喋らなかった者の意見です、あしからず)

 

 

 

・中盤の逃亡パートが長すぎる

ここから真面目にストーリー的な構成についての話なんですけども、中盤のマフィアから逃げるパートがとにかく長い、長すぎると思いました。

ほぼ一日逃げたわけで、ある程度長くなるのは分かりますがそれにしてもダレるなあと…

展開や見せ方次第でもう少しどうにかなったのではないかなあ。ラケットとボールが完全に攻撃道具になってるのは笑いましたが、ほぼそれしかないのがね…ダレるなあと感じる要因になっていると思う。

特に、レンガの?建物周辺の下りは正直マジで長い。

樽ごときにすったもんだしてるマフィアにも笑うけどその下り長えーよ。

 

思ったんですが、ここをもう少しカットして、イマジナリーなのか召喚されたのかどっちでもいいけど青学メンバーとテニスを打ち合ってる描写を台詞を入れて、もう少し長く取れば良かったのではないかなあ。

イメージ的には、全国大会決勝前に記憶喪失になったリョーマが今までの対戦相手と打ち合うことで記憶を取り戻した流れあるじゃないですか。あんな感じ。

先輩たちと打ち合う中で、苦しいときにどこを攻める?→ここだ!みたいな…

せっかく出てきた青学メンバーはもう少しちゃんと見たかった。

これは決して不二くん推しだからというわけではなくて、そう思います。(多少はそういう気持ちもあるけどさ笑)

 

原作でもそうだし当たり前のことだけど、テニスしてるところがやっぱり一番キャラクターは魅力的で、読んでいて面白いんです。

テニス漫画を原作としてる映画なのだから、やはりマフィアからの逃亡よりは、テニスしてる場面をもっと見たかった。

テニプリの映画に今更これ何ジャンルの映画?とかツッコむつもりはないけど、テニスパートをもう少し取ってほしかったよなあ。

 

 

 

・桜乃ちゃんの描写

大前提として私は上述の通り桜乃ちゃんもリョ桜も好きです。

その上で、逃亡パートの桜乃ちゃんはもう少しどうにかならなかったかなと思う。

あれだけ長いこと二人で行動してたわけだから、一度ぐらい桜乃ちゃんの機転でピンチを脱する展開があっても良かったと思うんですよね…

機転を効かせるのは全てリョーマで、なんだかなあと…

女の子だって守るために活躍していいと思うんですが…

それだけでなく、バッグを執拗に返してもらおうとしてますますピンチを招くのも描写としてなんだか…

そのピンチを招いてまで返してもらおうとする理由というのも個人的にはうーん…そうまでするものとは?と思ったけど、あの買ったカルピンバッジだよね。ちょっと脱力しちゃいました…

分かるよ?リョーマにあげたかったんだよね、分かるんだけどなんかこう…

例えば、リョーマから預かった大切なものだから絶対渡せない!とかだったら全然印象違ったと思うんですよね…

「自分が渡したいもの」と「他人の大切なもの」では、同じ守ろうとするでも全然違う。後者だったら義理固くて優しい子だなあと思う。前者は嫌な言い方をすると自分があげたいだけで、そのためにピンチを招くエゴとも捉えられる。

 

伝え聞く話では監督は守られるだけじゃない女の子にしたい、ということを仰ってたみたいですが、私の目には映画中ひたすら守られてる印象しかありませんでした…

さっきも書いたけど女の子だって守るために活躍していい、というかしてほしい。

桜乃ちゃんは圧倒的ヒロインではあったけど、活躍という意味での活躍はしてなかったと思う…

 

 

 

さて、グダグダ言ってきましたが、上述のようにもちろん全体的には良かったですよ。

ただね、個人的には…本編よりも上映後のシアター☆テニフェスpetitの方が感動してしまったんだなあこれが笑

やっぱり許斐先生の原作絵が至高。これはもう覆せない事実。

3DCGは悪くはないと思うし、それこそミュージカルで踊らすならそうなるわなって感じではあります。

ただ不二くんのCGモデルの残念さはどうにかして欲しかったです…w)

でも、本編後にラブフェスに合わせて原作絵と原作の大好きなコマが流れてきて、これだよこれ!と興奮している自分と原作の色んな場面を思い出して涙ぐむ自分がいました。

やっぱり私はマフィアから逃げるより、色んな個性豊かで魅力的なキャラクターがテニスをしてる場面が好きなんだと感じました。

しかも結構ボリュームあって、良い驚きでした。

御託を並べるより動画を見ろ!ってことで公式にラブフェス部分だけアップされてるので紹介

 ↓


www.youtube.com

 

はあ〜最高。最近常に見てます。

ちゃんと初期校+六角(六角は氷帝の後だから初期校ではないというのが当方の見解ではある)もピックアップされてて良かった…当たり前のことではありますが…初期校はハブられることが多いから(泣)

これは原作を読んでる人にはたまらないですよね…涙

 

 

 

さて、いい加減締めに入ろうと思います。

総括としては、残念なところもあったけど全体的にはテニプリらしい、リョーマがひたすらカッコいい映画で、満足でした。

 

ちなみに特典は木更津淳と柳沢でした。

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しかし淳って本当イケメンよね…

彼らもほとんどグッズ出ないしとても貴重…まあ不二兄弟&佐伯は出なかったけど、これはこれで嬉しいです。ルドルフ戦かなり好きだし。二人のデュエットの青い炎超好きだし。

 

これからもテニプリを応援していきたいなーと思いました!

私の希望としては新テニアニメの続きか、いっそリバイバルアニメとして旧テニのアニメを一から作り直してやってほしいですね!新規の人にも知ってもらえるし!

(追記、新テニアニメの続き制作決定おめでとう!)

特にアニメでひどいことになった六角戦(S3は特に)と関東立海戦はマジで全部作り直すべきだと感じているので。

それでは、こんなところで!

長々とお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

※10/15追記 Glory ver.を観に行きました。

まず聞いていた通り内容はほとんど一緒で、本編では幸村が白石に、手塚が跡部になるだけ。

で、まあこれに関してはですね、個人的にはやはりDecideが自然というか正史だなあと感じました。完全にファンサービスなのかなという印象を受けました。

白石とリョーマって別に大した関係ないし…むしろ金ちゃん関係だったのかもしれませんが。(金ちゃんも一緒に出てたので)

跡部様は、手塚が青学で練習中だったのに比べて優雅にベッドの上で寝てるシーンでの登場で(笑)もう完全にファンサービスだよねこれは!w

眼福!ありがとうございます!って感じでした。これはこれで面白かったですが…

ただ、やはりリョーマと電話して励まし道標を示す役割なので、手塚の方が自然だし、最初に見るべきはDecideって聞いてたんですがその通りだなと思いました。

あとGloryの跡部verでは青学の他のみんなが出てこない!ま、確かに跡部に続いて出てきたらおかしいので分かりますが、Decideで青学のみんなが手塚に続いて出てきてリョーマの背中を押すように打ち合ってくれたシーンは、すごく好きだし感動したからGloryに無いのは残念。 Gloryだけ観て、青学のみんなが出てくるシーンを観れてない人がいるのはちょっと勿体ないと思わなくもなかったり。

というわけで本編の完成度としてはDecideの方が良いなと思いましたし、必ず最初に見てほしいのもDecideだなと。

 

 

で、ここからは二回目見て印象が変わったところなんですが、最も大きく変わったのは「世界を敵に回しても」。

一回目のときは、「え”!?どっから出てきた!?時空どこ!?」みたいに初見でちょっとテンパってたのもあり、飲み込めないところがあったんですが、今回は心の準備ができていたのもありすごく感動しました

あー最初に青学きたあああ!ライバルたちも!!お兄ちゃんも!!!みたいな興奮とともに、歌詞をかみしめて観ることができてすごく良かったです。

俺たちがついているから」で手塚を筆頭に映し出される青学メンバー。ものすごい心強さ。(左側の36かわいい…←)

あの試合を思い出せ」で映し出される他校のライバルたち。原作の試合を思い出すと、うっ…涙が…(泣)

(ちょっと野暮なこと言うと、リョーマに向けて言ってるんだから直接対決した日吉と田仁志くんも居てもよかったんじゃないのと思わなくもない…笑。でもサエさんや千石さんは個人的に好きだから入れてくれたのには感謝しかないです…w)

今度はリョーマを筆頭とした青学メンバーの「まだまだだね~」からの大サビの盛り上がりとフィナーレ感。

何この踊りwとは相変わらず思ったけどその訳わからなさがテニプリなので今更突っ込まないです。

もうとにかく盛り上がりがすごくてとても感動しました。一回目の10倍以上は感動したと思います。

世界を敵に回しても。素晴らしい曲だなあ…とかみしめる。そしてテニラビでちょうど配信終わってて泣く←

(しかしやっぱり個人のアップで映ってない人が何人もいるので円盤でディレクターズカット版とか出してほしいなあ…とも思ったり。あれだけ作りこんでるのに一部の人しかアップにならないのは勿体ないですよ。)

とにかく一回目と二回目ではこうも見方が変わることもあるんだなと実感させられました。すごく良かった…

 

 

さて、私がGloryを観にいった主目的であるシアター☆テニフェスpetit。ここのセットリストが変わるとのことで!

Decide ver.で存在感が皆無だった不二くんがちゃんと存在感があるのかを確かめるために!!

結果。ありました!!!よかた!

と、いうかですね…青学の「Tricolore」…いやもうマジで泣きそうになったっていうかちょっと泣いたかも…

トリコロールの鮮やかな青学カラーが私は大好きなんだよおおお(泣)

あーやっぱ青学大好きだわ…と思いました。

 

その後、by断ち切り隊の「恋の激ダサ絶頂!」で更なる不二くん…あーありがてえ…

というわけで、Gloryの方ではちゃんと不二くん映ってました。欲を言えば「その打球消えるよ」とか「弟が世話になったね…」の方が有名なシーンだと思うし、個人的にも好きなのでそっちのコマを使って欲しかったですが笑

 

CHU-BA FIGHTERも比嘉がとてもカッコよくて、四天フェスタも面白雰囲気満載でとても良かったです。

でね…ちょっと不満だったのは氷帝立海も学校曲で良かったんじゃないかなあ…と思いました。

特に氷帝は…跡部は既にDecideの方でソロで個人に思いっきりフォーカスしてもらってたので、普通にGet out the wayの方で氷帝メンバー全員を満遍なく見たかったなあという気持ちにはなりました…。立海もまあネタとしては柳生推しも面白いですが、普通にDestinationで全員を満遍なく見たかったなあ…。どちらもすごく好きな曲なので。

 

後はまあ最初から無いの分かってましたが初期校と六角も見たかったのですがね…

テニプリの初期を支えたのが彼らでしょ?彼らがいなかったら連載続いてないでしょ?不動峰戦もルドルフ戦も山吹戦も六角戦も大切な試合ですごく好きだし、見たかったなあ…

学校曲がないって、六角はちゃんとワッショイあるんだぜ。じゃあワッショイで六角も作ろうよ…

不動峰と山吹もプルタブと缶の「Wonderful days」という超超名曲があるからそれでいいじゃん。

ルドルフは…これも超名曲の「青い炎」でいいじゃん!(適当)

ていうか初期校にも学校曲が欲しいと常々思っているのですが。が!

何なら別に断ち切り隊の曲削ってでも初期校が参加しているのが見たかったです。

ていうか、部長推しの人には怒られるかもしれませんがDecideの方も部長ソロとかじゃなくて全員を際立たせて欲しかったのは私だけかなあ…

ちょっと話それますが、テニプリアニメ20周年のキャストお祝いコメントで初期校からは橘さん役の川原さんと亜久津役の佐々木さんしか無かったのもめちゃめちゃがっかりしました。20年前からテニプリを支えてきたキャラこそ彼らやろ~!?高校生とか20年の半分もいないキャラよりそっちを優先すべきだと思うんじゃが~?と。(念のため。高校生ももちろん好きです)

グッズとかは需要の問題もあるのでともかく、コメントを取りにいかないのはただの怠慢でしかないと思うんですよね。テニフェスで取り上げないのもね。

私は!全校好きなので!全校大切にしてほしい…!なあ…

 

 

なんかちょっと愚痴が増えてきちゃったのですが、全体としては本当、めちゃくちゃ感動したし良かったです。

青学のTricolore、もう一回見たい。それぐらい感動しました。

何回も言ってるけど、やっぱり原作の絵が最高だなあ…試合を思い出して涙出る。

ちなみに特典はオサムちゃんと石田兄弟でした。好きだけども。やっぱり推し自引きできない芸人なのでした…笑

はあ…もう一回ラブフェス見よう…それではこんなところで。