近頃忙しかったのと、3話4話で落胆させられたので見るモチベーションが下がってたのもあり5話6話の感想書いていませんでした〜。
さらっと書いておくと、5話のBパートは本当に面白かったですし素晴らしかったです。手放しで褒められるのはここくらいかな。特に、ギルVSエルキドゥは本当によかったな〜。作画や音響レベルスゴすぎました。
Aパートは中身のないアニオリ会話が多くて別にそこまで面白くもありませんでしたが。
6話に関しては記憶が薄れてるんですが…植田さんの演じ分けがすごいなあと思いながら見ておりました。それ以外は大して印象に残ってない。ロマニのナビゲートがカットされたのがただただ残念だった。
で、7話の感想です。
毎回のことになってる気がしますけど今回特に辛口です。4話以上にめちゃくちゃ毒吐いてます。
ちなみにアニメ7話にあたる原作の部分の感想はこちらの記事に書いてます→FGO7章感想②
バビロニア全体のネタバレが含まれますのでゲーム未クリアの方はご注意ください。
今回の7話、さすがにひどすぎてTwitterでも酷評が目立つようになってきてるみたいですね…
4話の時点では、こんなに不満抱いてるのは私だけなのかな?と実は不安で、だからこんな個人ブログで書き散らしたわけだったんですよね。でも記事のアクセスランキングでも4話の感想が1位取っちゃってて、驚いてたんですが…。同じように思っている方が意外に多いのかもしれません。
不満点を挙げればキリがないです。が、それは後に書くとして、個人的に考えるバビロニアアニメの根本的な問題をまず挙げたいと思います。
まず、私はバビロニアアニメ全体がダメだとは思っていません。
0話、2話、5話はよかったと思いますし、1話も薄味ではあったけどほぼほぼ原作通りで不満はない。
中でも0話に関しては本当によかった。きのこ先生の監修が入ってたのもあるかもしれないけど。
よかったと思える回はこれまでにもあったと思うので、監督の問題とはそこまで思わないんですよね。
絵コンテに関しても問題があるかもしれないんですが、私が詳しくないのですみません今回はちょっと置いておいて。
となると、やはり小太刀氏が原因としか思えないんですよね。ダメだと思う回の脚本が大体小太刀氏の脚本回なんですよ。
あと小太刀氏の脚本は特徴がありすぎて悪目立ちしていると思う。
とにかく原作で目立たない(選択肢しか喋らないから当たり前っちゃ当たり前だけど)、藤丸をどうにかして主人公として立たせようと必死で、そのために事あるごとにマシュとの会話のオリジナルシーンを追加したり、ギルやロマニの台詞を持ってきたり、魔術王の回想や葛藤を入れたりもうとにかくてんこ盛り。物語の中心に据えようと必死なのが伝わってくるんだけど、そうして追加されたアニオリがことごとく不要だったりつまらなかったり、果てはキャラ崩壊につながるものもあったりで本当にセンスがなくてつまらない。
4話の感想でも書いたけど、私はアニオリ全否定派ではないし、原作を補完したり改良してくれるようなセンスのいいアニオリなら本当に大歓迎なんです。アニメスタッフいい仕事してくれたな〜と思う。ただ、それには大変な実力が要求されると思う。
でも、バビロニアのアニオリがセンスない上にやたらと多くて本当に苦痛なんですよね…
良いアニオリができないなら、原作通りにやればひとまずそこまで文句は出ないはず。原作通りにやればいいのに何故やらないのだろうか。
小太刀氏が自分の色を出したくてしょうがないからでしょうね。
そもそもの問題として、大多数の視聴者は藤丸ではなく、バビロニアの他の魅力的なキャラクターが見たいと思って見てるんじゃないのかな?
原作のバビロニアがなぜ人気か。それはプレイヤーの分身たる藤丸では当然ないと思う。ギルやマーリン、エルキドゥ(キングゥ)、イシュタルにエレシュキガル、アナ、ケツァル・コアトル、山の翁、シドゥリさん、レオニダス、牛若丸や弁慶…
他のキャラクターが魅力的だったから、かつストーリーがよかったからではないかな。
みんなが見たいのは、それらのキャラクターの活躍だと思うんだよ。
極論を言ってしまえば、藤丸を主人公として立たせる必要はないし、妙なキャラクター性もいらない。そもそもプレイヤーの分身なんだから基本無味無臭にするのが当然でキャラクター性なんてあるわけないし、だからやたらと葛藤や回想を入れて掘り下げなんてする必要ない。その分原作通り他のキャラクターに尺を回せと、個人的には思います。
それをアニメで見てつくづく感じました。
この藤丸に焦点を当てる小太刀氏のスタンスがそもそもの間違いだと思うんですよね。
その証拠といってはなんだけども、視聴者の間で一番評判がいい5話(永井氏脚本)は藤丸くん全然目立ってないじゃん。ギルとキングゥの対峙がアニメで素晴らしく描かれていたからでしょ?
バビロニアアニメは、見てくれ(作画や音楽や音響、声優さんの演技)はすごいよくて、中身が伴っていないアニメな感じが残念ながらしてしまいます。
ここまで根本的な問題に関してボロクソに書いてきました。
ここからは7話の内容に関して書きたいと思います。
今回も確認のために原作の8節、9節中盤まで読み返しました。
冒頭からおかしなことになってましたね。
前回は粘土板を手に入れてイシュタルに助けられたところで終わったはずなのに、いきなり粘土板の内容から入ってること。
もうアニオリとかそれ以前に構成としておかしいとしか…
原作ではウルクに帰って王に報告して、玉座で王の目の前で粘土板を読んで気絶したはずです。
それが王への報告シーンがぶっ飛ばされ、なんか寝ていて粘土板関係なく単に悪い夢を見たみたいな描写になってましたが、本当にどうしてこんな形にしたのか。
初見の人からしてもますます過程がすっ飛ばされて意味が分からなくなってるよね。ていうか、もうこのアニメ初見の人見てるのか甚だ疑問に思えてきた。
前話も小太刀氏が担当していたはずなのに、何故ここまで擦り合わせができていないのか到底プロの仕事とは思えないのですが。別に前話が違う人の担当回だったとしても擦り合わせできていなきゃおかしいけど。
それから、4話でもそうだけど、ことあるごとに入れてくるロンドンの回想、必要ある?これ。
原作確認したけどやっぱりバビロニアにおいてロンドンの回想してるところなんてありません。
私も、バビロニアやってるときなんていちいち魔術王のこと思い出してなかったし。
このアニメはバビロニアだけなんでしょ?なんで貴重な尺を使って魔術王出してくるのか、いちいち流れがぶった切られるし意味が分からないな。
それに本当にもし仮に、21話という微妙な話数の後で終局やりたいんなら、ロマニの台詞カットしまくっているのは何なの?アニメだけ見たらマジでロマニの出番少なすぎるし全然絡んでないし、このまま終局いったところで何の感慨もできないよ。本当すべてが中途半端。
その後に続くグランドサーヴァントのくだりも別にいらないな。
原作にない時点で、必要ない描写だってこと。
私はマーリン推しだけども、特に今必要ないグランドサーヴァントの話やるより、王への報告シーンから王からの作戦命令のシーンをちゃんと入れるべきだったと思いますよ。
その方がよっぽど陽動作戦もニップルに行く意味も分かりやすい。
これらのアニオリ、もう本当にセンスなさすぎてびっくりなんですけどどうしたらこんな風にできるの…?
見てて苦痛なんだわ…
そしてこれはいろんなところでもう言われてるけど、ゴルゴーンの演出と深呼吸のくだりがおかしすぎる。
なぜ、あんなチープに眼を光らせた?あの演出単体で見てもあまりにもチープでおかしい。
その後、動かなくなっていることについて、マーリンの台詞が改変されておかしなことになっている。
原作はこれ。
「恐怖による麻痺か?それとも邪眼の類いか?」が単なる「邪眼の類いか」だけになって、眼を光らせる演出も相まって完全に邪眼使ってるみたいになっちゃっている。
そしてそれに対して深呼吸で解くというありえなさすぎることに。
レオニダスが深呼吸で緊張を解くように伝えたことが全く生かされていない。
本当にゴルゴーンが邪眼使ってたら普通に死んでるよ。
ここまで色々振り返ってきたけど、今回一番被害を受けていたのは間違いなくレオニダス王。
なんでこんなことになったんだ…本当…
あんなホモホモしいシーンいらないよ…藤丸くんが頬を染めるとかなんなのあれ…
なんでめちゃくちゃいいこと言ってる人がセクハラしてるみたいになってるんだ…
ここまでクソみたいなアニオリがあるとは思わなかった。
それなのに、作戦について説明するシーンとか武将らしい台詞は他キャラに取って代わられて、不憫すぎるよ。
それからロマニへの問いかけも藤丸への問いかけに置き換わってたのか。
最大の守護者という賞賛がさ、カットされてるし。
レオニダス推しの人は怒っていいわ、本当に。ロマニ推しの私も台詞の9割方カットされてるんで怒ってますけど。
酷すぎる改変とアニオリについて振り返ってきましたが、その一方で削られたシーンについて振り返ります。
ずっと感じてるんだけど王への報告シーンが全体的にカットされすぎなんだよね。
特に今回はニップル救出作戦の王命と粘土板の報告があったのにバッサリカットとか本当に何を考えているのか。
ニップルに行くよう言ったのは王命なのに、なんか指示もないまま唐突に動き出してるし。
スタッフの方々は、王への報告シーンは話してるだけだし別にいらないとか考えてるのかな?不要なアニオリの方がよっぽどいらないのだが。
玉座に帰って報告と指示を受けるプロセスがあってこそ、物語の進行がとても分かりやすいものになると思うんだけど。
王への報告シーンがないので、シドゥリさんがギルが認めてくれたことについて涙してくれるシーンもカットですよ。
シドゥリさんの出番少ないのにカットすんなや!
後々出てくるラフムのシーン、こういうのがなきゃ辛さがなくない…?
こうやってめちゃくちゃよくしてくれたからこそ、あの場面が本当に辛くなるんだよ。
それが全て薄味になる…
陽動作戦についての作戦会議もショートカットされてるせいですごい分かりにくいことになってる。
なんかさあ、ゴルゴーン登場とか見せ場を抑えたくて必死なのかもしれないけど、そのせいで構成がおかしくなったり分かりにくくなってたら本末転倒じゃないですか?
マテリアル読み返したらアニメより百万倍丁寧で分かりやすかったんだよね。そりゃあ尺の問題で当たり前かもしれないけど…でも、見せ方というものがある。原作より分かりやすくしてたジョジョ5部のアニメ見習って…
ロマニのカット?
あれはね…もう諦めたんだ…泣
6話で四人バラバラになって探索するときも、マーリンの「ロマニのナビゲートもあるし、キャスパリーグもいるし」みたいな台詞がロマニの部分だけカットされたしさ。
レオニダスから名指しで問いかけられるシーンも藤丸に置き換わってるし。
名指しで言われてるシーンですらカットか他キャラに置き換えるかする脚本家だぞ??
期待するだけ無駄なんだよな…本当に悲しいですけどね。
あ、でもあれだ…今回の「アーキマン」呼びはカットされなくてよかったよぉ…
マーリンとロマニの絡みなんて2話以来じゃないの?
原作ではあんなに絡んでるのになあ…あんなにマーリンはロマニの名前いろんな呼び方で呼んでるのになあ…悲しいなあ…
ズーンと落ち込んだところで。
7話にもいいシーンはありました。ボロクソに書くばかりもあれなので…
まずね、マーリンとアナの夜の会話をほぼほぼノーカットでやってくれたこと。
本当によかったあ〜もうこれすらカットされる危険も考えてたからね…
二人のキャラクター性に通じるめちゃくちゃ深い話ですから…
櫻井さんのお声つきで聞けてとても嬉しかった…
しかし、終局まで終えて今この会話改めて見ると、マーリンがアナに対して言ったことってソロモン(ロマニ)に対してマギマリを通して言ったことと真逆もいいとこですね(笑)
ここでは「秘密は言う必要ない」って言ってんのに、ロマニに対しては「いい加減秘密は無しにしろ」って言ってるし。
接する相手が違うからかな。まあ千里眼同士は気安い仲だしねえ。
この会話自体の感想については、7章②の記事で語ってますのでよろしければそちらを。
原作通りのこの会話と、これまでやたらと追加された藤丸とマシュの毒にも薬にもならないような中身のない会話と比べると、いかにきのこさんがすごいかよく分かるというか…
才能の差っていうんでしょうかねー。つくづく感じてしまいました。
それから!マーリンにめちゃくちゃいいアニオリがありました!感謝感激!!
なんですかあの魔法陣はー!!!
めちゃくちゃ綺麗なお花…マーリンっぽい…すごくいい…12万の魔法陣…本当にありがとうございます…
アナ単体にかけてるから、英雄作成?とも思ったけど、でもアナってクイックだしなあ。
そうなると夢幻のカリスマ?まあ、どっちでもいいか。
とにかくカッコよくて綺麗で美しくて妄想の幅が広がり最高でした!!!
と、まあいろいろ書きました。大半は批判になってしまいましたが…
次回も小太刀氏と聞いてもう本当絶望感がすごいんですが。
この人バビロニアのメイン脚本なの?マジで?嘘やろ?
前半の山場の一つなのにね。は〜もうやだ〜
キャメロットのメイン脚本もこの人と考えると、もう一体どんな改悪とアニオリがぶっこまれるか…もう本当やだ〜
バビロニアはもう無理だと思うけどさ、キャメロットは…今からでも変更を…無理か…
いや前編は無理かもしれんけどさ、後編ならまだ可能性ありそうじゃない??(ポジティブ!)
頼む、頼む、後生だから…
脚本家変えてくれーーーー!!!!!!
いろいろ文句は言いつつ最後まで見るつもり。一応。
だってまあFGOのキャラクターが動いて喋ってくれてるだけで嬉しいからね。極論w
円盤はこの出来では買えないけど…うん。
ここまで駄文ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。