つれづれ

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バビロニアアニメ21話感想&全体総評

どうもこんにちは。

さて…なんやかんやで忙しく一週間遅れになってしまいましたが、ようやくバビロニアアニメ最終話、見れました。

本記事ではまず21話の感想を述べてから、アニメ全体の総評をしたいと思います。

※この記事には第六特異点までのネタバレが含まれます。

 

◯21話感想

今回はまあ前回で決着が着いたので予想はしてましたが丸々エピローグでしたね。

ただ、ここに尺をすごいとったおかげか、原作でカットされて欲しくなった会話がほぼほぼ入っていたのでよかったです。丁寧なエピローグでした。

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ここら辺の会話が、ほーんとにマーリンの本質を表している会話ですごくすごく好きだったので、多分ノーカットだったと思うけど入っていて嬉しかった…ボイス付きで聞けてよかった…

 

あとは、原作であんなにあったマーリンとロマニの会話が今まで9割削除されてきたので(マジ)、最終話でオリジナルでしたがかなり入れてくれたかったのはよかったですね…やっと見れたって感じでした…

たださ、この最終話でそんなに入れてもなんか初見の人からすると違和感ない?どうして今まで原作であった絡みをことごとくカットしておいて、最終話で急に入れるんです?もっと前からちゃんと入れてほしかったですよ本当に。

何度も言うけど原作のバビロニアじゃ全然出番ないダヴィンチちゃんとの絡みはほぼオリジナルで増量されてるのに何なんですか?

はっきり言ってダヴィンチちゃんてバビロニアに居なくても話が成立するから原作で全然出番無いわけですからね。原作だと弁慶以下の出番なんですよ。アニメだけ見てる人だと信じられないでしょうが。

 

まあ、マーリンとロマニのオリジナルの会話も注文をつけたいところはあります。

ロマニがマーリンに対して「今まで何もしてこなかった」って言ったの、それは違うよね。

アニメだと2話あたりで説明されるはずがカットされましたが、マーリンは今まで継続的にカルデアに魔力支援をし続けていて、だからこそ神代の座標特定が出来たのです。神代というのは紀元前で現代からとても離れているので、座標特定に大幅な魔力を消費するのです。マーリン無しではウルクの座標特定は出来ず、レイシフトも出来ませんでした。

それにもっと言うなら、これ以前の第五特異点アメリカで、クー・フーリンオルタに追いかけられて絶体絶命のところを、アヴァロンから幻術で立ち入り、主人公たちの窮地を明確に助けています。

もっともっと言うならですね、これは第六特異点で判明することですがマシュの盾は円卓のテーブルを利用したもので、それはマーリンが作ったものです。マーリンが作ったもの、ということに関しては序章でシャドウサーヴァントのエミヤが明言しています。カルデアが多くのサーヴァントと契約できているのはマシュの盾があってこそ。どれだけすごいことをしてるか分かりますよね。

マーリンは生きているので紀元前でないとサーヴァントになれませんので、同行こそしてきませんでしたが本当にすごい支援をしているのです。これはロマニ自身も当然知っているはず…(盾とアメリカでの乱入はもしかしたら知らないかもしれないけど、魔力支援に関してはマーリンとやりとりしていたのはロマニ自身ですから当然知ってます)

ロマニは確かにマーリンが嫌いですしボロクソ言いますが、支援をしてもらっている立場で「何もしてこなかった」はさすがに言わないと思うんですよね。個人的意見ではありますけど、それでもマーリンが居なかったらカルデアはやってこれなかったでしょう。

私がマーリン好きなので熱が入ってしまっている部分もありますが、やっぱりこの台詞には疑問を感じます…

 

 

マーリン関連で言うならもう一つツッコミたいことが。

どうして聖杯回収の下りをやらなかった!?!?

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原作ではマーリンがティアマトの喉から回収したことが明かされてます。マジで八面六臂の活躍です。

儀礼的なものとして、特異点に散らばった七つの聖杯を回収するのが目的なわけですから、他のアニオリ会話を削ってでもやるべきだったと思うのですが…?

そもそも1話の冒頭で回収した聖杯が並んでたじゃないですか。どうしてそういうところの辻褄を合わせないのこのアニメはー!?

本当もうツッコむ気力が失せてきますよ…

 

 

王様関連ですが。

王様の夢?という形でエルキドゥとの魔獣フワワ討伐の話をやってくれたのはすごーーーく嬉しかったです。

何より、エルキドゥの声がね、キングゥと全然違うのが本当にすごいなあ…と。

比べるとキングゥはだいぶ低いんですね。エルキドゥは高くて穏やかな声なんだなあ。

エルキドゥは無性で、キングゥは男性なので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。

小林さんの演じ分け素晴らしいですね…

 

エルキドゥと居るときの王様の穏やかな表情。ああ見れて本当に幸せでした。ありがとうございます。

エルキドゥが「どうしてそれを民に言わないんだい?」っていう下りはCCCでもありましたね。いやというかCCCから持ってきたのかな?

この会話は王様がどれだけのものを背負っている人なのか分かるので入れてくれたかったのは嬉しかったです。

欲を言えば王様の答えを聞いた後のエルキドゥが思ったことも入れてほしかったけど…彼の目は多くを見過ぎた、だから裁定者として孤独であることを選んだ…みたいなやつです。まあ、でもそれはCCCやってね。

 

あとはね、最後のこの会話はめちゃくちゃ小粋で好きだったので入れてくれて嬉しかったー!

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関さんもツイッターでおっしゃられてましたが、この会話本当にすごい良いですよね。

やはり原作の会話はいい。

何より立ち絵だけでは分からない、ウィンクしたり舌ペロするあんな可愛い王様が見れるとはー!!!笑

やっぱなんだかんだでこういうの映像として見れるだけでアニメ化して良かった。

可愛すぎません!?何度でも見れるわ。

 

 

しかし王様に関しても注文つけたいところはあります。

まず、今回本当にCCC要素が多いんですけど、不老不死の話もCCCから完全に持ってきてますね。

あれは…正直、微妙な気持ちになりました。

何より、入り方が唐突すぎる。この下りは原作のバビロニアには無いわけです。だから違和感あるのは当たり前かもしれないですが、本当にこの下り無くしてそのまま上の会話に行ってくれてよかったですよ。というかその方がよっぽど自然だ。そりゃ原作の流れがそうなので当たり前ですけど…大団円なんだから別になんかあそこだけ妙にシリアスにする必要なくない?浮いてるんだよなあ。

エルキドゥとの回想は王様が夢で見ていた形なのでよかったのですが、今回は自分から話してるというのがね。それにあんなに人がいる場所で…何より不老不死の霊草探しのきっかけを作ったイシュタルが聞いている場所でってのは関係性からしてあり得んでしょ…

というのも、ツイッターでも散々指摘されてましたけどね。

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マーリンのこの台詞。うん、ギルってそういう人なんですよね…昔話が嫌いな人です。

この不老不死の話はCCCで語られた話なんですけど、CCCではギルガメッシュが主人公のサーヴァントになって、一緒に迷宮探索をします。そういう話です。

そしてこれは7章あるうちの6章まで来てようやく、叙事詩を調べた主人公がギルに聞いて語ってくれた話なんですよ。それまでに本当いろーーんなことをやってだんだん認められて親密度を深めてきて、ようやく。

共に旅をするような相棒、というのはまさしくCCCの主人公のことです。月の裏側からの脱出の話なんですが、基本ずっと一緒にギルガメッシュと迷宮探索をします。主人公のたった一人のサーヴァントなので基本いつも一緒です。

で、これを聞く際も、「一生返せぬ負債を負うことになるがそれでもいいか」と半ば脅してくるわけですよ(笑)

それでねー、これがまあギルエンドのネタバレになるんですけど本当に一生返せぬ負債を負いましたからね…(この程度に濁しておきます)

そこまでしてようやく聞けた話なので、なんか微妙な気持ちになってしまいました。

FGOの主人公は別にギルと一緒に旅をしたわけでもない、ギルは基本的にウルクの王様としてジグラットに居ましたからね。それに一番解せないのはイシュタルが居る場っていうことなんだよなあ…

イシュタルに殺されたエルキドゥの死によって、死に恐怖を覚えたギルは不老不死の霊草を探しに行くわけです。発端となった人物が居る場所で、そんな話するわけねーだろとちょっと個人的には思ってしまいました。

あの長髪のギルガメッシュを映像として見れたのは嬉しい。けど、細かい解釈を言うとおかしいんじゃないかと思わざるを得ません。

何よりこの会話はFGOの原作にはありません。別作品で異なる状況で語られたことを無理矢理持ってきたら、やっぱり違和感が生じますよね。

しかもCCCのときのこの話はもっとずっと長かったのに、すごいショートカットされたのも過去を軽んじているようで嫌ですね。

本当にこの会話を抜いた方が、綺麗にまとまっているので余計にそう感じます。

 

そして一番解釈違いというか許せなかったのがね、王様が藤丸に対して「貴様はただそこに居るだけで正しい」みたいなことを言ってませんでしたか。

あの一言は絶対違うでしょ。絶対言わないでしょ。

スタッフはマジでどういう頭してるんでしょうか?

そんな全肯定的な台詞吐くような人では全く無いと思いますが。

ギルのキャラクターからして違和感ありすぎる台詞だとなぜ感じないんでしょうか?

無理矢理入れたアニオリの台詞がことごとくセンス無くて泣けてきますね本当に。

なんか、薄っぺらい台詞だったので前後の台詞覚えてませんけど、あまりにも「はぁ?」となるような台詞でした。

まあ、例えばカルナさんみたいな人だったら分からんでもないよー?でもギルは全然違うでしょ…

そもそも、2部をプレイすれば分かると思いますけど、絶対的に正しいなんてことは本当にあり得ない。

王様は未来を視る人なので余計にあり得ないと感じます。

記憶から消去したいくらい不愉快な台詞…もう藤丸上げはいいよ本当…

 

 

この下りさえ無ければ、やっぱり原作通りの会話はすごく綺麗だったと思うんですけど。

人の解釈はそれぞれとしても、ギルにあの台詞を吐かせようとするのは全く理解ができません。

 

 

21話…総評としてはやってほしかった場面はほぼあったが、違和感ありすぎる台詞などもあり、微妙…って感じですね…

 

 

◯アニメ全体の総評

というわけでバビロニアアニメ全体の総評。

しかし、なにぶん文才が無い人間なので上手く書けるか不安ですが、ここまで半年間なんだかんだと見てきたアニメなので頑張って書こうかなと思います!

バビロニアアニメは、結論から言うと、良い点もあったが、悪い点も多々あり、良アニメともクソアニメとも言い切れないなんとも微妙な評価に落ち着いてしまったな…というのが正直なところ。

ただ、これは原作を知っている私が「このキャラはこんなこと言わない」とか「なぜここカットしてこのアニオリ入れた!?」とか思っちゃうからであって、原作を知らない人からすると楽しめたのかもしれません。楽しめたのであればそれはもう素晴らしいことだと思います。

面倒くさい原作勢というのは重々承知の上で申し上げていますし、制作側に要求するレベルも高いのだと思います。ただ、ハードルを低くしたくはありません。

なぜなら、この作品はFateシリーズという十年以上続くビッグタイトルであり、かつ今最も人気のあるFate/Grand Orderの、最も人気のあるシナリオをアニメ化してるわけです。FGOには人気のシナリオがいくつかあります。けれどもバビロニアはその中でも圧倒的に人気なんですよ。貴重な原作を使っているわけですから、視聴者の要求するレベルが高くなるのも当然のことかと思います。

参考にAppBankで実施されたシナリオ人気投票(2部2章時点)では、バビロニアがぶっちぎりの1位なんですね。

http://www.appbank.net/2018/10/26/iphone-application/1646540.php

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一番下の2部2章ゲッテルデメルングだけスクショに入りきらずに途切れちゃいましたが、55票で5.1%の得票率でした。詳しくは上にURL貼りましたのでそっちで見てください。

このアンケートは回答数1000件を超えているのでは公式ではありませんがまあ信用できるのではないかと思います。

キャメロットやソロモンも10%ちょっと獲得していて人気ではありますが、1位のバビロニアは約38%で本当にぶっちぎりです。正直私も、この三つのシナリオが人気というのは知ってましたが、バビロニアがここまでズバ抜けた人気だとは思いませんでした。よくFGOの人気シナリオというとこの三つが挙げられるわけですが、これを見ると人気ではバビロニア一強なのかなという感じです。かく言う私も、一番好きなのはバビロニアです。

何度も言いますが、制作側はこんなにみんなの期待を背負った一番人気のシナリオをアニメ化させてもらえたわけですから、要求するレベルも高くなってしまうのです。好きなキャラが動いているシーンが見れればいい、とか最後まで完走してくれればいい、とかそういう次元では無いんですよね。

そのことを念頭に置いていただければと思います。

 

良かったところから申し上げますと、やはり作画のレベルはとても高かったですね。

キャメロットの予告を見ていると、劇場版のはずなのにバビロニアに作画のレベル負けてないか…?と思ってしまいました。それぐらいやはり作画レベルの高い作品でした。

ただ、作画に関してはティアマト戦決着の20話前に力尽きてしまった感があったのが非常に残念です。20話は絵コンテとか演出とかそこら辺の問題があの期待はずれの戦闘シーンに繋がってしまったのが大きいかとは思いますが、作画も落ちていたと思います。なぜ、最後の最後で落ちてしまったのでしょうか。あれだけ総集編やら意味不の特番やら入れて、作画を保とうとしたわけでしょう?だったらそこだけは死守しないとダメでしょ。20話は最も気合を入れた作画にすべきだったと思いますが、本当期待はずれでした。まあ、絵コンテのセンスが無さすぎるのもあるけどね。

とはいえ、全体的には作画レベル高かったですね。5話と18話の戦闘シーンはメリハリもあり、今でも何度も見返しています。しかし20話…なんでああなった…

 

 

あとは声優さん方の演技。いや、これは制作を褒めているわけではありませんが、素晴らしかったですね。

ギルガメッシュ王のコミカルさ、お茶目さと、シリアスなシーンの切り替え、やっぱりギルガメッシュは関さんにしか出来ないなとつくづく実感しました。関さんでよかったです、本当に。

個人的に最も印象に残ったのはエルキドゥ/キングゥ役の小林ゆうさんで、演じ分け含め素晴らしかったです。というのも、バビメで泣かされたシーンがシドゥリさんとキングゥのところと、キングゥの最後の宝具のところだったのです。特にキングゥの宝具は、原作では泣かなかったのに、小林さんの演技に泣かされてしまいました。「キミに会いたかった、キミと話したかった」のところでボロボロ泣いてしまいました。

ああでも、演じ分けで言うなら2役と最後のゴルゴーンの体でアナの精神が入った状態を演じた浅川さんは本当に凄すぎだし、イシュタルとエレシュキガルという台詞の多い2役を演じ切った植田さんも凄くて…いやなんかもう皆さん凄かったです!

 

 

さて、残りはダメ出しになります。(多い)

まず、終局をアニメ化するのであれば、正直なところ作画スタッフ以外は変えてほしいです。

特に監督。赤井監督だけはお願いだから変えてほしいです。

バビロニアアニメを見てて思いましたが、失礼ながらこの方は監督としての力量に欠けていると感じました。

放送開始前の時点で初監督という情報が聞こえたときからかなり不安だったのですが、もうドンピシャだなという感じです。先ほども言いましたが、なぜこんなビッグタイトルに初監督の方を起用したのかが全く理解できません。

バビメ7話の感想記事でも書きましたが、一番の問題は同じアニメ内ですら脚本の統一が出来てないということです。これは原作理解とかそれ以前の問題です。シリーズ構成が出来ていないんです。別にシリーズ構成を置かない作品もまあありますしそれ自体は構いませんが、であれば監督がその役目を完璧に果たすべきなのに、全然出来ていないのが素人目にも分かります。

いくつか挙げるなら1話ではロマニによって「エルキドゥはギルガメッシュを神の側に戻すためにきた」と説明されていた(これは原作通り)のに、11話の冒頭ではギルガメッシュによって「俺を殺しにきた男」と言われています。エルキドゥは無性なので男というのも間違っていますが、問題は動機の部分です。同じアニメ内の脚本なのに全く統一ができていません。間違いなく殺しにきたのではないのは原作を見れば分かります。

更に、13話で本来なら冥界でカルデアで通信できている状態でギルガメッシュが語った「冥界のエルキドゥの遺体が消えていたから、キングゥはエルキドゥの遺体に何らかを動力源にして動いているはず」という内容が、カルデア側に語られず、なのに15話でマシュがこの内容をキングゥに伝えています。

天命の粘土板も回収したのに王に渡すことないまま終わってしまっています。

もうおかしいんですよね色々と。細かいことかもしれませんが、21話という短いアニメですら脚本に矛盾が生じてしまっているのはひとえに監督の力量不足だと言わざるを得ません。

おそらくですが、赤井監督は脚本担当の人に自由に任せっきりで、シリ構としての役割も果たさず、そのまんま納品してるんじゃないでしょうか。それぐらい、回によって出来がバラッバラでかつ矛盾も生じてしまっている。

よく批判される小太刀脚本回も、小太刀が原作を読まず才能ゼロなのは言うまでもありませんが、この監督がもう少し手綱を握っていればマシになった部分もあるはずです。

脚本の統一が出来てない他に、尺の配分がおかしいというのも挙げられます。15、18、19話は明らかに詰め込みすぎですし、20話の間延びした戦闘シーンに21話の尺余りしてCCCの解釈違いの話を入れるんだったら、もう少しこの3話の内容にゆとりを持たせるべきだったと思います。

この方が終局の監督とか恐怖しか感じません。脚本は誰になるか分かりませんが、小太刀になった日にはもうお察しですね。終局の思い出を汚されたくないんです。終局アニメ化、素直に喜べません。だいたい、終局アニメ化するのであればなぜロマニの2回しかない本当の笑顔の一つをカットしたんでしょうか。3話で出るはずだったところです。(3話感想でも書いたと思いますが)

 

 

もう一つ、藤丸の扱い方。これに尽きます。

ソシャゲの主人公で、基本的に原作では選択肢しか喋りませんので、扱い方が難しいのは分かります。

だけど、特に小太刀脚本回、あと最後2話の武井脚本回の藤丸は本当にひどかったです。

このアニメに何を求めてるかにもよると思うんですが、多くの視聴者は藤丸ではなくバビロニアで登場するキャラクターの原作通りの活躍が見たいと思っていたのではないですか?少なくとも私はそうでした。藤丸とか一ミリも興味ありません。

アニメとして主人公が空気だとやりづらいというのは分からんでもないけど、それが他のキャラクターの出番の犠牲の上に成り立っているのが多くて、それが見ててすごいイラつくんですよね。

一番よく言われるのは8話最後の、自力で真っ先に立ち上がったウルク兵を藤丸に改変したことですかね。あれは本当に許せませんでした。

キャラクターの言動というのは何故そのキャラクターに言わせたか、行動させたか、深い意味を持つものがあると思います。上記のシーンはその最たるものだと思っていて、レオニダスの教えをずっと受けていた彼らだからこそできたことだと私は思います。それをそのまま別のキャラクターに挿げ替えるなんてことは普通しません。原作を冒涜してることだと思います。

直近で言うなら20話で翁やギルの戦闘シーンが思ったより少なくて、一番尺を割かれていたのが藤丸がただ走ってるだけのシーンだったのは本当にチベスナ顔になりました。しかも妙に作画に力入れてるし。どこに力入れてるの?

21話の王様の奇妙な藤丸上げもキャラクターからして言わないような台詞だし、なんかもう本当に藤丸が癌ですね。(言葉悪くてごめんなさいね)

それこそ桜井氏や東出氏などFGOでメインシナリオを書いているライターの方の脚本回は、言いたいことはあるけど藤丸の扱いに関してはやはり上手だなと感じました。不快に感じませんでした。この辺りはどれほど慣れているかだとは思いますが、出来ることなら全てこの方々に担当していただきたかったかもしれないです。

 

 

あとは原作カットとアニオリですよね。

いろんなところで書きましたが、基本的にはやっぱり原作に忠実にやってほしいのです。そしてそれが最もリスクが少ない方法だと思います。アニオリというのは、ジョジョのような良補完であればいいですが、そうでない場合は解釈違いを招くし不快な要素にしかなりません。そして良補完というのは中々できることではありません。よっぽど力量が無ければ批判されるだけです。

カットされてほしくない大切な台詞をカットされて、その代わりそれバビロニアに要る?というようなアニオリが追加されるのはもうフラストレーションが溜まる一方でした。主に小太刀の脚本回。

今までの感想記事でもその都度書いてきたと思いますが、直近で覚えててショックだったのは19話のイシュタルとギルガメッシュの最後の会話がカットされたことですかね。イシュタルがまだ未練があるような台詞で、すごくよかったんですけども。

ティアマトに対するギルガメッシュの台詞がカットされたのにどうでもいいアニオリ台詞が追加されたのは本当にショックでした。

前半の小太刀の脚本回で、執拗にロンドンの回想を入れてきたわけですが、それ全てバビロニアに全く要りません。あの尺をせめて、ウルクの民や王様との交流に回して欲しかったよ…

ホームズの回想もロマニの意味不明な説教も全部要らん。記憶から消したい。

 

 

まとめるとですね、作画や声優さんは素晴らしかったけど、監督の脚本統一や尺配分など力量に疑問を感じたこと、藤丸が脚本家によってはただただ他のキャラクターの活躍を奪ううざい癌だったこと、原作カットするくせにアニオリ大量に入れたこと…この辺が微妙な評価の所以です。

 

しかしながら、映像として可愛くカッコいい王様やマーリンがボイス付きで見れたのは立ち絵では分からないことでしたから、そこはアニメ化に感謝しています。ただ、それとアニメ自体の評価は別です。

バビロニアはこのような結果になりましたが、キャメロットは現段階で更に悲惨なことになってそうで笑えないですね。百貌さん、藤太さんがいない時点であーあって感じ。脚本があれだからメチャクチャな改悪されてるんでしょうね。作画も劇場版のくせにバビロニア以下ですし。バビメがまだマシってことになりそうですね。

 

それでは皆さん、ここまで本当に長い駄文散文を読んでいただきありがとうございました。数えたら一万字書いていました〜!頑張ったな笑

バビメ半年間に渡り感想もちまちま書けたのはなんだかんだで楽しかったです。ありがとうございました。