随分お久しぶりになりましたが、撮り溜めしてたバビロニアアニメをようやく最新話まで観て追いつきました!
というのも1月中は続きが気になるアニメを見ていられる暇と余裕がなかったので、今ようやく見れました。
合間に何度か総集編を挟んだようですがそちらは見てません。
13〜17話まで一気に見たので、感想(というよりはツッコミが多いかもしれん…)を一気に書こうかなと思います。
ただ、もう面倒くさいので原作のマテリアルを確認してきて〜とかは一々もうやりません。
毎度のことながら辛口が多くなりますので、ご注意ください。
◯13話 さよなら、冥界の女神
うーん、微妙かな…まあ及第点ってところですかね。
戦闘シーンの出来は総集編何度も入れてるだけあって良いんですが、このアニメ全体に感じてるんだけどそこそんな尺必要かね??
個人的には戦闘より状況説明等の会話の方がよっぽど重要だと思うのです。バビロニアアニメでは原作で大量にあった状況説明の台詞がカットされまくってるんですがね。
あと、原作の流れがだいぶ改変されてたねえ…
これもこのアニメ全体に感じてるんだけどシリアスにしたいのはすごい伝わってきます。ただ、私は原作7章のちょっとコミカルなところも大好きな要素なので、寂しいなと感じるし、7章の良さが損なわれているなと感じることもかなり多い。
エレちゃんって戦う前に一回真の姿を見せて、そこで正体がバレてたのにテンパってちょっとギャグノリになってからまたガルラ霊の姿に変わって戦闘でしたよね。
まあ…そこの改変については…正直そこまで気にしてないからいいんですが。
めちゃくちゃツッコミたかったのが、ジウスドゥラがエレちゃんの縁を切る流れのところ。
あれ、おかしくない?
原作では、主人公たちに負けた後も、行動を起こしていた動機を隠して自分はここで断罪されるべき悪だと言い続けて、頑なに協力しようとしなかったのを見かねたジウスドゥラが縁を切ったっていう流れなんですよ。
でもアニメじゃ、藤丸の言葉に説得されかけてて笑顔で協力しようとしていたのを、ジウスドゥラが唐突に縁を切った流れになってて、???状態だったんですが。
あれじゃあなんかジウスドゥラさん感じの悪い人みたいになってんじゃん!
なんでこの流れ変えた?さすがにこれはセンスなさすぎるでしょ。
主にツッコミたい点その一。
主にツッコミたい点その二。冥界にエルキドゥの遺体が無かったことによるキングゥの正体の説明と、それを話していた場面。
エレシュキガルに預けていたエルキドゥの遺体が無かったことから、あのキングゥは聖杯を動力源にしてエルキドゥの遺体をそのまま利用しているということが分かります。これは冥界にいるときに王様からカルデア側に説明されるわけなんだけど、最後まで無くてえー!?って思ってたらCパートでジグラットに帰ってからシドゥリさんとの会話のところでありましたね。
いや、さすがに説明を省かなかったことは良かったけどそれカルデアと情報共有してくれ…!
そもそも、12話の時点で何故か冥界でカルデアと繋がらなくなってるのも疑問だったんですけど…原作ではちゃんと繋がっています。
そしてここでカルデアに話していないのに15話でマシュが原作通りキングゥに「あなたはティアマトの子ではない、エルキドゥの遺体を利用しているだけ」って言ってるのおかしいやろ!笑
もう既にエルキドゥが神々から派遣された動機とかで統一ができてないので今更ですが、本当にアニメ全体で脚本をちゃんと統一してくれよ…
これはどちらかと言うと12話の超スピード冥界下りに言うべきかもしれないけど、会話のほとんどがカットされてぶっ飛ばされてるのが悲しすぎる…
エビフ山に行く道中のイシュタルのエビフ山攻略の小話の全カットとかも悲しかったですしもう今更ですが…
イシュタルがエンキ神から財宝と神性を奪い取って逃げた空中コーナーリングの話とか、エルキドゥが王様が落とした楽器を冥界に取りに行った際にエレシュキガルに礼節を尽くした話とか、全カットでしたね。
まあ原作の文章量がいかに多かったか、このアニメが始まって以来ひしひしと感じてるんですけど、それにしても戦闘をもう少し短めにしてこの辺りの会話を少しでもやってほしかったですね。
ただまあ、エレちゃんが可愛かったし、戦闘シーンの王様がめちゃくちゃカッコよかったんでもういいかなって。笑
◯14話 決戦
この回は結構良かった。
アナ、マーリンとの会話をカットもあったけどちゃんとやってくれたのは良かったです。
一番褒めたいのはマーリンと王様の会話かな!!
いや〜予想以上にちゃんとやってくれて嬉しかったわ。
マーリンが原作の止め絵だと分からないすごい悲しそうな表情をしていたのが見れて、ああこれはアニメ化の良かったところだなあと感じました。
ただ、アニメだと会議が終わった後唐突に別れの会話に入ってるように見えちゃったのが少しだけ残念。
原作だと、マーリンが何度も王様に対して「これが最後の戦いになるのに本当に出てこなくていいのか」って聞いてるんですよ。それに対して王様が「くどい、ウルクの王として最後までジグラットで指揮を執る、死に場所があるとすればジグラットだけだ」って言う会話があるのです。それに続くのが別れの会話なんだけどね…
花屋のお婆さんとの話も絶対アニメでやってほしかったので、ショートカットはされてましたがやってくれてよかった。
まあカットされてしまった悲しさは否めませんが…
アナちゃんとの会話ならこの台詞。
新しいものが出来たらより良いものでなくなったものはどうすればいいのか、というくだりが丸々カットされてしまったのは残念。会話全カットよりはマシだけど。
マーリンとの会話ならこの台詞。
会話自体はカットされてないんですが、要所要所の台詞がカットされまくってるんですよね。
「半分が人間だから、半端な自我…目的意識を持ってしまった」
「賢人として語られているのはこうしていればみんなが私を受け入れると学習したから」
「人間のフリをしているだけのエイリアンだ」「知性があるから痛みは分かっても、痛みの重さが分からない」
「キミたちがいないと"我"は存在せず、キミたちがいなくなれば意義を失う幻想種」
「自我があったから、意味を…目的がないと生きていけない」
ここら辺の台詞がカットされてたと思う。
特に、「半端な自我、目的意識を持ってしまった」「痛みは分かっても、痛みの重さが分からない」この二つは入れてほしかったなあ…
痛みの重さが分からない、は本当に特に入れてほしかった。そうなんだ…とマーリンのキャラに対して理解を深められたところでもあったのでね。
全カットよりはマシだけど…聞きたかったです。
あとはもうずっと前からですが、ちょいちょい入るコミカルな台詞がカットされまくってるのが悲しい…
マルドゥーク電撃作戦の話に入る前にあった、祝いの席〜の下りはそれごとカットされててもうあっそうですか…って感じ。
このときの王様のリアクションがとてつもなく可愛かったのですっごい残念…
あとは、ケツ姉さんが「同盟の決まりで斧を投げることはできない」って言った後に王様が「女神だろう!それぐらいやってみせんか!」って逆ギレしたところがあったんですけど(あくまでギャグ調)、それもカットされてしまった…
なんていうか本当にシリアスに持っていきたがるよなあって感じがします。
原作の7章はもっとコミカルな場面あるんですよお…
◯15話 新しいヒトのカタチ
正直タイトルの時点でいや尺足りなくない!?そこまで行くの…!?
と思ってたけど、やっぱり足りてないわ。
まあ、この尺で、この内容を、思っていたよりは上手く纏めていたかなという印象ではありました。
でもやっぱり、もう少し尺を取ってしっかりやるべきだったと思っちゃうな…。復讐心に燃えてアヴェンジャーになったキングゥとは原作ではちゃんとバトルするのに一撃で終わってしまったし、マーリンが消滅した理由ももう少しちゃんとやるべきだったし、ラフムとティアマトの情報に関しては言うまでもない。
シドゥリさんを助けに行く!で終わりで良かったやんけ。
まずは良かった点について。
ラフムの映像化に関しては、思っていた以上に気持ち悪くて、映像で見ると嫌悪感すごかったです。(なので褒めてます)
見終わった後かなり腹にきて、想像以上にキツかった…
CGのヌメヌメした気持ち悪さに始まり、ウルクの街がラフムで埋め尽くされていくところ、人間と人間を殺し合わせているところ、等はすごく上手く演出していたと思うし良かった。
原作のなんとも言えない嫌悪感、恐怖感、気持ち悪さはとてもよく表現されていたと思った。
冒頭のステンノ様、えうえうが登場する場面もアニオリですが良かったですね。
えうえうをアニメで見れたことがめちゃくちゃ嬉しかったんじゃー!!!笑(えうえう大好き人間)
まあ、アニオリ入れるなら原作やれという気持ちも多少無くは無いですが…正味大した尺ではなかったし別に。
それからシドゥリさんを止めた王様の場面もアニオリでしたね。
聞いただけで怯むような、すごく怖くて声の威圧感すげえ…ってなって関さんすげえ…ってなりました。
これも良かったよ。こっちも大した尺じゃなかったし別に。
あとゴルゴーンとアナとの対決ですか。
バトルはすごく良かったですよ。作画スゴい。ゴルゴーンにかけた原作のままの最後の台詞と、鎌を振り下ろす場面も良かった。浅川さんの演技の幅本当に素晴らしいですね。
原作ではもう少しゴルゴーンがアナちゃんに対して「醜い」って連呼してた気がしますが…まあそれはもういいです。
じゃあツッコミどころについて。
上でも書きましたけどね…キングゥとの戦闘まで入れたら本当に尺無くなるんでしょうから、あんな感じになっちゃったんでしょうね。
それでも最低限一撃を入れようとしたところはやってくれたのは良かったけどさ、でもさあ…原作では思いっきりバトルしてるんですわ…私キングゥ戦一回負けたんですわ…w
入れてくれたら文句なしだったんですが。
あとはマーリンの消滅場面。
原作読んでるから私は分かりますけど、アニメしか見てないと、?状態ではないのか。
「夢の中で母さんに握り潰された」っていう台詞、カットされてたと思うんですけど、そこカットすんなよ。
マーリンがティアマトを眠らせていて、だからティアマトの夢の中で握り潰されてしまったわけなんですがね。
あとは原作の16節に当たるラフムとティアマトの情報整理の会議場面です。
さすがにちょっとカットしすぎじゃないかね〜!?
特にラフムね。
「エルキドゥの量産型」ってワード、これちゃんと言ってました?
めちゃくちゃ重要なワードだと思うんですけど。
だから原作ゲームのバトルでは、ラフムのクラスはエルキドゥと同じランサーなんですよ。
アニメにおけるラフムの情報あまりにも少なすぎない!?
下の画像の場面はこういうときでもコミカルな台詞回しがあって、私が特に好きだった場面です。
ギルとロマニの絡みもマーリンとロマニの絡みほどではありませんが、だいぶカットされてしまった…
なんか、このアニメ原作で全然出番ないダヴィンチちゃんの出番がやたら増量され、ロマニとの絡みもほぼ全部アニオリで追加されまくってるんですが(主に永井氏脚本回)、正直そこより7章は原作通り千里眼トリオの絡みがもっと見たかったんだよお…この3人が一同に集うのは7章だけなんだよ?
◯16話 目覚め
この回はそこまでツッコミどころはなかった…まあよかったんじゃないでしょうか。
ラフムになってしまったシドゥリさんとキングゥの場面は、原作でもボロ泣きした場面だったんですが、また泣いちゃいましたね。
声と映像が付くとやはり違う…素晴らしかったです。
黒化牛若もまあよかったとは思いますけど、背景の海と空が真っ青すぎるのがとてつもない違和感。
原作だとこの段階で既に真っ黒でしたよね。
やたら明るいとあんまり緊張感なくなるから、明るさは落としてほしかった…
これはもう演出の問題ですが。
特殊EDについては、良かったです!
シドゥリさんがここまでフューチャーされるとはなあ…
メソポタミアコンビ大好きなんで、子ギルからの成長過程をアルバムのように見せてくれて、すっごい良かった。
気合入れてくれたんだなあってのが伝わりましたよ。
ただ、ちょっとツッコミどころも挙げておきます。
ギルとの交信の場面、だいぶカットされてたと思いますが、「ペルシア湾がケイオスタイドで汚染されていて近づけない→だから足元に魔力障壁を張って近づこう」って下りがバッサリカットされてた。
ア・メンボの下りもバッサリカットー!!
海上でラフムと戦う描写が17話まできても全然無いんですが、この辺りの説明どうすんですか?
◯17話 会議は踊る
うーんまあ、それなりに良かったとは思います。ツッコミどころはあるけどね。後半の会議シーンが良かったと言った方がいいかな…
ギル様の色んな顔を見られて感謝。笑
イシュタルにこの馬鹿って指で隠されそうになってひょっこり出たときの顔、エレちゃんに3日でできると言われたときの怯え顔、イシュタルにグガランナを期待して大笑いしてるときの顔、にっこりしてるときの顔、直後ありませんと言われたときの宇宙猫顔。
関さんの演技もサイコーでした!笑
特にエレちゃんに対しての「だが貴様には後で話がある」の絶妙な震え具合が好きすぎる。
あと、グガランナ音頭のあたりは最高でした。
まあ一番ツッコミたいのはティアマトのCGのクオリティの低さね。
おーいラスボス登場なのになんだあのクオリティの低すぎるCGはー!!!
ゴルゴーンとラフムのCGは滑らかで良かったのにナニコレー!!
正直すごいがっかりです。
期待してたのに。
あれなら普通に描いた方が良かったんじゃないですか?
まあティアマトは冥界で更に竜形態に進化するので、そのときはさすがに期待したい…
あとはね…もうさっきも書いたんですけど、特に永井氏の脚本回で感じてるんですけど、ダヴィンチちゃんの出番とリアクションが正直言ってウザいっす。
だって、9割原作に無いもの。原作に無いのに出番を作るために無理やり入れてるもの。異物感がスゴい。
その無駄なリアクションやめればもう少し別のとこに尺さけたんじゃないのー?と思っちゃうんだよ。
一々会話の流れをぶった切られるのウザいんだよね。
9話だったか?マーリンが千里眼を使えないことにロマニが追及してたのに無理やり入ってきたのも、千里眼トリオの会話に入ってこないでー!!って気持ちでした。すいません。
常人には理解しえないところで通じ合ってるんだよ、あの3人は。
ロマニとやたらベタベタ絡ますのも正直やめてほしいなー。二人ともおっさんなんだが??
そしてロマニとダヴィンチちゃんの会話がほぼアニオリで増量されまくってるのに対し、ロマニとギルの会話、ロマニとマーリンの会話は削られまくってる。特にロマニとマーリンは、原作だと本当に遠慮ない感じで親しげに軽口叩き合ってたんですが、ほぼほぼカットされてしまって残念無念。ロマニとマーリンが何故こんなにも親しげなのかは、ロマニの正体にも繋がる大事なところだと思うんですけどね。
アニメでカルデア側を映す以上、ダヴィンチちゃんが全然喋らないと、絵面的になんか違和感あるというのは分からんでもないけどさ…無駄に増やす必要はあったか?原作にあった他がカットされまくっているのに??
誤解の無いよう言っておくと私原作のダヴィンチちゃんは普通に大好きですよ。でも、アニメのダヴィンチちゃんは苦手だ。出さないでほしいと思ってしまうレベルで。
原作の他の絡みがカットされまくっていて他のキャラも藤丸以外台詞減らされまくってるのに、一人だけ増量されまくってるのにすごいイラっとくるんだと思う、多分。
ダヴィンチちゃんほどではないけど、違和感をエレちゃんにも若干感じている。
なんかアニメのエレちゃんってナヨナヨすぎるというか、弱々しすぎない…?というか。
原作だと、普段は自信満々で高飛車な感じもあるんだけどポンコツって感じなんですが、なんかナヨナヨ弱々しい感じに全振りっていうか…
可愛いは可愛いんだけど、なんか違うんだよなあ…原作のエレちゃんの方が好きだ…
あとは、ティアマトの情報を提出したロマニとギルの会話の場面。
なんかあれ、そもそもの提出する流れから違った気がするんですが。
原作ではギルが「半日もあったのだ、できているな?」と言ったのに対してロマニはもちろんと言って提出してたと思うんですが、ロマニが意気消沈しててそこにギルが叱咤して提出、って感じでしたね。
うーんまあロマニは意気消沈するのはキャラ的には間違ってないのでここの改変はどうこう言うつもりはありませんが。
「貴様ティアマトの太鼓持ちか!」はもっと軽い感じで、笑えるところだったと思うんですよね。その後の「むう、涙目で言われてしまっては我も引き下がらざるをえんか。」まで含めてだと思うんですよねこの会話はー!!!
ちょっと笑える会話だったのに続く台詞がカットされてしまって、アニメだと声色も相まってガチギレみたいになってしまっていた…
この辺のなんかやたらと何でもシリアスにしたがるアニメだよなあと感じちゃいます。
それから最後。
「ティアマト自身が自分を縛っていた」
これは原作でもそこまではっきりと明かされてませんが、頭脳体のティアマトの最後の良心だったのだと思います。
縛られている、というのはありましたが、この台詞はなかったよね。
できれば入れてほしかったなーと思う。
というわけで批評多めで一気にバビロニアアニメの感想を書きました。
まあ、小太刀が居なくなったので前半クールに感じていたどうしようもないヒドさは感じなくはなりました。露骨な藤丸持ち上げも無くなったしね。ストレスもそこまで感じることなく、楽しませてもらっています。唯一感じてるのはダヴィンチちゃんのウザさ。
ただ、やはり尺があまりにも足りないのとカットされた原作の多すぎる台詞が面白いものばかりなので、どうしてもこうしてほしかった、と思ってしまうのは仕方のないことですね…
いつかフルボイスで全台詞を入れた家庭用ゲーム版を出してほしい…(多分アプリでは容量的に無理だと思う)
とはいえ、今日の話も楽しみです。特にキングゥとギルの邂逅。レオニダスとの回想。楽しみにしています。
それでは。