つれづれ

限界オタクのブログです

劇場版 Fate/stay night[Heaven's Feel]3章観てきました

8月23日。

「劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III spring song」を観てきました。

 

公開から一週間以上経ってですが、まあ行けなかった事情がありまして…!

まず公開日の8/15は帰省していたのと、あと一週目の特典が個人的にはそこまで心惹かれるものではなかった…ので、二週目以降に観に行こうと決めていました。

コロナが怖くない…というと嘘だけど、重症者の少なさから、正直最近騒ぎすぎなのでは?感もあったので映画館で観てきました。

やはりFateは男性ファンの方が多いのか、多少のアウェー感は感じました(笑)

席は前後左右開けたいわゆる市松座席でしたが、これがかなり快適でした。友人と見に行く分には寂しくなる気もしますが、今回私は一人だったので快適でした。前にも隣にも誰もいないと本当に一人で映画に没頭できて、なんというか普段からこうして欲しいと思ってしまう…w

ただ、ずーっとマスクしなくちゃいけないのはやっぱりちょっと辛いですね。

 

 

で、映画の率直な感想を。

 

 

すごく良かったですね…

終わった後、余韻がすごくてジーンとしてしまいました。

Aimerさんの「春はゆく」のエンディングも含めての映画だと思った。

歌詞を噛み締めながら観ていました。

 

 

HF1章、2章は共に、最近配信サイトで無料配信されていたのでそちらで履修。(dアニメストアユーザーです)

そちらの感想もできれば書きたかったけど、さすがに時間が無いし、3章の記憶がどっか行かないうちに感想を書きたいので今回は書きません。

が、どちらもすごく良かったです。

 

 

感想の主軸を置かないととっちらかるので、「士郎と桜と凛」を中心に書こうと思います。

以下、HFのネタバレ含みますので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心に残っているシーンはいくつもあるのだけど、泣くつもりは無かったのに、いつのまにか気づいたら涙がポロポロ出ていて、もはやボロ泣きしてしまった場面。

 

凛と桜の姉妹喧嘩のシーンです。

 

HF1、2は士郎と桜がやっぱり一番印象に残ってたんですが、HF3は個人的には凛と桜の関係が一番印象に残りました。

 

桜が自分はこんなに可哀想だったんだ、と告白し始めたあたりからなんか涙が出てきてしまって…

(ぶっちゃけ2章も雨の中で桜が「先輩のところには帰れない」と告白していた場面で泣いてしまったので、私は桜のこういう心情吐露に弱いのかもしれない。)

桜が凛に抱いている感情って、本当に複雑で色々なものがあると思います。一口で言えないだろうなと。

「姉さん」と呼びたくてそれができて嬉しい気持ち、凛に助けてほしいという気持ち、士郎を取らないでほしいという嫉妬。それから、自分はこんなに悲惨な環境にいたのにひきかえ、何でもできて幸せな境遇で暮らしていることに対する羨ましさや劣等感。(でも、桜が凛に抱いている劣等感を慎二が桜に抱いているというのがまた…笑)

で、どのような形であれ凛を遥かに上回るような物凄い力を手に入れた。凛をようやく超えることができた。

 

と、思ったのに…

 

自分が全く知らない宝石剣ゼルレッチなるもので、凛に無下にされてしまった。

 

そうなったら、感情爆発しちゃいますよ、やっぱり。

「自分はこんなに可哀想だったんだ!」と涙ながらに爆発させてる桜にはこっちも涙が止まりませんでした。

そしてそんな情緒崩壊してる桜とは対照的に、あくまでも冷静で桜の過去は顧みない、と堂々してる凛。一歩も引かない凛は本当にカッコいい。

 

うーんなんか本当に対比なんだなと思います。

凛と桜、まるで違う。だけど根本ではお互いを想いやってるんですよ…

 

 

そして、凛はやっぱり桜を刺せない。

本当にそういう人なんだよね、凛ちゃん。

当主として魔術師らしく冷酷にあろうとしてるんだけど、最後の最後でなりきれない。甘くなっちゃう。うん、凛ちゃんのそういうとこ本当に好きだ。

 

(セリフうろ覚えで本当に申し訳ないんですが)「ダメだった…」みたいなことを言って、桜に寄りかかるところでまた涙が止まらなくなりました。

「私がこんなに辛い思いをしている分、桜は幸せだと信じたかった…」って、もう本当お姉ちゃんや(泣)

リボン、つけていたのも嬉しかったろうなあ…

 

姉妹が抱き合ってるところで、もう号泣。映画館でこんなに泣いたのはいつぶりだろうってぐらい泣いた。

なんて切なくて哀しくて、歪で尊い愛の形なんだろうと思いました。

 

 

このあたり、あまりにも引き込まれていました。圧巻の場面でした。

 

 

そしてラストに移るんですが、凛と桜が失われた11年間を取り戻そうとする過程でまだジーンときて。

凛が桜に「桜、幸せ?」って聞いて、桜が満面の笑顔で「はい」って答えるところ、尊すぎた。だってお姉ちゃんは妹の幸せをずっと願っていたんですから。それが叶って、本当に良かった。

少しずつでもこれから、また姉妹として笑いあえたらいいな…

 

 

 

凛と桜でかなり長くなりましたが、他の場面。

 

士郎について。

よく言われてるようですが、私もHFは士郎が人間になる物語なんだろうと思います。

涙を何度も流して…桜を刺せないところや、イリヤを見送るところなど…

人間として感情が芽生えたという話でもあるし、正義の味方を辞めた話でもあるんでしょう。

2章のシーンですが、「俺は、桜だけの正義の味方になる」。これは本当に桜にとって救いの言葉だったでしょうね。

そして「裏切るとも」と言って桜を刺せなかったところ。

3章で衝撃的だったのは、イリヤに対して「他人のために自分を犠牲にするな」って言ってたところ。どの口が言ってんねんて感じですが、万人ではなく、桜を取った士郎だから言えた言葉なんだろうな。

 

そして士郎は全体的に本当にカッコよかった。

バーサーカーとの戦い。イリヤに確認するところも好き。

アーチャーの左腕と、そこから流れるEMIYAのアレンジ版。もうこの曲はやっぱりテンション上がる。

士郎の空って、エミヤさんの空と違って澄み渡った青空なんですよね。

そして「トレースオン、トリガーオフ」でナインライブズ投影したー!!!

テンション上がるしかないですよ、こんなのは。

投影する瞬間、ヘラクレスの人生が駆け巡るの、本当に…

神話のヘラクレスがヘラにどんなに酷い目に遭わされてるか知ってるし哀しい…

 

そしてバーサーカーの話になってしまうんですが、最後!消える寸前!皆さん!

「お前が守れ」って喋った…綺麗な瞳で…

何もうあれ…すごく良かったです…イケボやん…

 

なんというか、ヘラクレスっていつも可哀想な役回りというか。理性が無いというのも一因なんでしょうが、いつも良いように利用されてるというか。

それってFGOでも続いていて(顕著なのはアガルタとレクイエムイベ…)、ヘラクレスって強さの基準としてすごい扱いやすいんでしょうけど、いい加減報われてほしいです。ヘラクレスがメインの作品とか知りませんかー!!!

 

 

士郎に話を戻して。

最後の言峰との殴り合い。壮絶でしたね。

士郎自身も言っていたけど、異常性ということに関して同質なんだと思う。方向性が違うというだけで。

意地のぶつかり合いという感じがしました。

でも今回は言峰もカッコよかったですね。奥さん、いたんやな…(初めて知った)

臓現に対しても、最後の消える様も、大物感あってカッコいい。違った一面が見れた気がしました。

 

イリヤからの問いかけで、「生きていたい!」って泣くシーン。

士郎の心からの感情であり叫びだと思いました。

ようやく人間になれたんだなって。

 

そして士郎じゃなければ桜は救えなかった。

あそこまでの異常性があるからこそ救えたとも言える。

正義の味方を辞め、桜を救うため、その一心で戦う様はあまりにもカッコよかった。

(てか、士郎って普通に強いよねw)

士郎にとって桜って、恋愛対象でもあるけど「守りたい女の子」っていう方が強い気がするんですよ。守れて、良かったな。

二人が、エンディングで新しい一歩を踏み出していて良かったです。

どうか末永く幸せでいて欲しい。

 

 

 

桜…凛との関係性だけ書いてたので、桜個人についても書きます。

桜って嫌いな人もいるみたいですが、まあ万人に好かれるようなキャラクター性では無いし分からないでもないけど、私は好きだなあ。

桜の、あの醜くてドロドロとしていて幼稚で、だけども切なくて哀しくて一途な、とても一言では言い表せないキャラクター性が本当好きですね。

実際のところ人間ってそんなに綺麗なものじゃないし、そういう意味では桜ってすごくリアルな女性だなという感じで、こんなキャラクターを書いた奈須きのこはやっぱりスゴいなと思った。男性なのに、女性を分かりすぎている。なんなんだ一体。

士郎と桜の関係が発展するのは2章だけど、そこにおける桜の「自分は汚い」というコンプレックスがすごくいじらしいなと思って。

ずっとそういうコンプレックスを抱えて、暗く生きてきたと思うんです。

だけど士郎に受け入れてもらえて、「桜は綺麗だ」と言ってもらえて、自信がついて抑圧されていた自身から解放された。

だからこそ慎二からのレイプを我慢することができなくて、今まで通り人形のままでいることはできなくて、自分の意思で殺害した。(余談ですが同じ女性としては、慎二のレイプは本当に許せない…どれだけ女性にとってキツいことか…)

そこからまあ黒桜になるわけですが…

黒桜も劣等感で満ちていて、とにかく強いと認められたい感がある。

でも肝心なところでやっぱり弱い。罪悪感を背負っている。

本当に、桜ってめんどくせえ(笑)

だけどこんなに重々しくてめんどくさい桜を、受け止められるのって士郎しかいないんですよね。

 

桜は犯した罪とその贖罪を、生きていくことですることにしました。

(セリフド忘れしましたが)士郎が言っていたことは本当にその通りだと思います。

贖罪をしたいからこそ、逃げちゃダメなんだと。それを全て背負って生きていかなきゃいけないんだと。

「春はゆく」の歌詞がこれまたぴったりでした。

 

 

 

そして最後に、ライダーさん!!

もうめちゃくちゃカッコよかったですね。

ライダーさんが、桜をどれだけ大切に思っているか分かりました…

士郎に凛にライダー…これだけ多くの人に想われているんですよ、桜。ま、確かに育った環境は不幸だったかもしれませんが、やっぱり桜も幸せ者だと思うんだよ。命懸けで助けようとしてくれている人が何人もいる、その事実だけで。

(当方は舞台挨拶観ていないので公式レポートしか見ていませんが)浅川さんもおっしゃっていたらしいのですが、ライダー=メドゥーサにとって、「姉妹」というのはめちゃくちゃ大切な要素じゃないですか。メドゥーサも、二人の姉のことをすごく大切に想っていました。姉たちもまた、口では辛辣だったりしますが、心から大切に想っている。

で、ライダーさん自身がこれまた本当に桜にそっくりなんです。姉たち二人を守るために「怪物」に成り果てました。(その姿がFGOバビロニアのゴルゴーン)

ライダーさんが、「桜、そっちへ行ってはダメ」「私は桜を怪物にはしたくない」と言ってるシーン、自分の成り果てと重ね合わせてたんでしょうね。

怪物になってしまったからこそ、大切な桜を自分のようにさせたくない。なんて深い愛なんでしょうか。

怪物になった自分は姉たちも取り込んでしまった。だから凛と桜にはそんなふうになってほしくなかった。「姉妹」を守れてよかった、というのは本当にその通りなんだと思います。桜も「姉妹」も守りたかったんだろう。

大切なものを守り抜くことができ、エンディングまで居たのにはびっくりしましたが(まさか受肉したのだろうか)、ライダーさんが幸せそうでなにより。

 

忘れてはならないのはセイバーオルタとの戦闘シーンですよね。

もうあまりにもカッコいい!てか作画ヤバすぎ!(語彙力)

いや、本当にあそこ(とEMIYA流れて投影するシーン)は絶対劇場で見るべき。

もう動きまくっていて大迫力ですよ。グワングワンカメラが回る回る。3D見てるんじゃないかって気分にすらなる引き込まれ方。

「ライダーさん頑張れ〜!!!」と思ってました。

魔眼解放してガンガン使っていくのも本当にカッコいいですよね。

あんな布一枚でよく頑張ったよ…←

ライダーさんがこんなに輝いていて嬉しい。慎二がマスターだから発揮できなかっただけでこれが真の実力なんだ!

正直、あの戦闘がまた見たいのでもう一回行こうかと思ってるぐらいです。

とても爽快でした。

 

 

 

で、ここまで印象に残ったところを書いてきたのですが、少し疑問というか残念だった点も挙げておきます。

当方原作は未プレイですので、説明に追いつくのが大変というか頭がこんがらがるところはありました。

UBWのときも思ったのですがイリヤ関連がイマイチよく分からない…

あと、最後の士郎の蘇生はさすがにもうちょっと説明欲しかったかな。

なんで消えた?っていうのも、投影の回数の限界だというので後で分かりました。

最後蘇生したのも、イリヤが魂を実体化するヘブンズフィールを使って士郎の魂を実体化し、そこに人形師の蒼崎橙子さんがそっくりな型を作り、そこに士郎の魂を入れることで擬似的な蘇生をした。ということで合ってます?(後で調べて分かった)

いやー、この説明劇中では全く無いからさすがに分からんよ!

まあキービジュからも最後は士郎と桜二人で幸せに暮らすんやろな良かった良かった、となるのは分かってたので、それはいいんだけど、どうしても頭に?マークが浮かんでしまって…

まあ尺が無いのは伝わってきたんですが、それにしてもちょっとあれかな…

またこれはもう原作の問題なのでしょうが、真アサシンさんの活躍がもう少し見たかったな…結局1章が一番強キャラ感あって活躍してた印象。なんか2章以降強キャラ感が薄れた…

 

 

 

とはいえ、全体的にはとても楽しめました。

大聖杯から後はもうずっと引き込まれっぱなし。映画館であんなに泣いたのはいつぶりだろうというぐらい泣いた。

間桐桜という重々しくて複雑なキャラクターの陰鬱とした物語を、描き切ったことに称賛しかないです。

特に2章なんか、PG12だったらしいですが正直R15は最低でもあっていいんじゃないかな…というぐらい、人を選ぶ映画なのは間違いないし、万人受けするようなお話でもないでしょう。

でもこのHeaven's Feelのお話、私はすごく好きでした。

桜のドロドロ感はリアルな女性の複雑怪奇さを感じられ、同性として共感できてしまうところもあるんですよ。

ファンタジーの世界の明るさを持った話ももちろん良いですが、このような重い話も時には受け止めたいです。

主題歌もずっとAimerさんと梶浦由記さんのタッグで、三曲とも全て本当に物語にぴったりでした。「花の唄」「I beg you」「春はゆく」、本当にどれも好きです。三つも自分に完璧なイメソンを書いてもらえた桜はやはりかなりの幸せ者なのでは(笑)アルバム買おうか迷い中…

ライダーさんの戦闘はもう一度大画面で観たいので、余裕があれば行くかもな〜という感じ。

今回私が観たのは映画館で一番大きい箱だったので、幸運でした。あの体験はもう忘れられんね。

 

入場者特典は士郎とバーサーカーのやつ。

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一番欲しかったのは凛と桜のやつでしたが、まあこれもこれでよし。

 

 

グッズは当初買うつもり全く無かったんですけど、映画良かったし今回で終わりというのもあって記念に買ってしまいました(笑)

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凛ちゃん大好きなので、凛ちゃんのアクリルマスコット。本当は今回はライダーさんが一番欲しかったんだけど、ライダーさんのは売り切れ…(泣)あと士郎と桜も売り切れてました。

何かしらライダーさんグッズが欲しくて、ギルもいるしってことでこの缶バッジセットも買ってしまいました。

 

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あとは凛ちゃんとエミヤさんが映ってるやつは「弓凛やん!」と思って衝動的に買ってしまった。弓凛大好きな女。

 

 

ところで…公開予定の映画のチラシがあり、その中にキャメロットもありましたね。

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まあ、ベディはカッコいいので貰ってきました(笑)

ただ、脚本があの方の時点で私は全く期待しておりませんし、作画も今公開されてるものだけで劇場版なのにバビロニア以下かな?と思うレベルなので、多分観に行くことは無いと思います。

 

 

そんなわけでこんな感じでした。

相変わらずのクソ長文ですが、ご覧いただきありがとうございました。

近況としてはFF7Rをチャプター7までクリアしました。過去、途中で嫌気がさしてゲームを投げたことが何度もあるのでこのゲームは続けられそうで良かった…w

FGOの方は本当に、距離を置くとこんなにどうでもよくなるんだなと思いました。ログボ目当てでログインだけはしてますが(それでも2日ほどログインすら忘れましたw)、全然やってません。ガチャも本当に引くもの無いので引いてません。でも水着のパイセンだけは欲しいね。ストーリー全スキップで後から林檎割ってやろうかな。

stay night終わったので、是非蒼銀のフラグメンツか、CCCのギルルートアニメ化をufoにしてほしい(個人的願望)

それでは〜