つれづれ

限界オタクのブログです

Fate/EXTRA CCCの感想

ずーっと前から気になっていた、「Fate/EXTRA CCC」。

ことあるごとにCCC関連のキャラクターの名前が出てくるし(BB、メルトリリス、パッションリップとか)、ギルガメッシュが自分のサーヴァントになってくれるルートもあるらしくすっごい気になっていたけど、手元にPSPがないので(生産も終了しちゃってるし)、どうしようかなと思っていたのですが、プレイ動画を最初から最後まで上げてくださっている方がいて、そちらを拝見させていただいたことで無事ストーリーを見ることができました…本当に感謝しかありません…

私が見たかったのはギルルートで、上げてくださってたのもギルルートだったので本当感謝しかない…

本当は自分でやるべきだしやはりそうありたいんですが、ハードが生産終了しちゃってるのはどうにも…まあ中古で買えるのかもしれないですが。できれば、リメイク版を出してほしいなあ…できれば、というか本当切実な願いなんですが。

あ、CCC前作にあたるEXTRAは見れてません。そちらも上げてくださってるようなのですが。EXTRAにはギルいないみたいで、長いしどうしてもギルルートが見たかったんでそちらを優先しました(笑)

まあでも、見ていなくても自分でちょっと調べればだいたい分かったかな。見ていた方が楽しめたんでしょうがそこまで問題はなかったです。CCCルートもギルと別れるのが嫌すぎて見れてないので(笑)、いずれメンタルを強くして見ますが、それを見てからEXTRAを見る予定。

 

 

で、率直な感想として。

 

 

ギルが大好きになりました!!!!!!

 

笑っちゃうぐらい単純だと思いますが本当に大好きになりました。

いや、前から好きだったんですよ。聖杯も捧げて100レベにしてましたし。私が初めてギルに触れたのはFGOの7章バビロニアだったんですけど、こちらは老成した賢王の方ですが、もちろんここでも好きになりましたしカッコよかったです。星4交換もキャスギル選びましたし。

それでその後、UBWのアニメを途中見てないところもあったんですが見て、「あ〜こっちでは悪役なんだなあ〜」と思いまして、まあでもそれは聞いていたのでそういう風に受け取りました。カッコいいとは思わなかったですし(当たり前か)、UBWでカッコいいと思ったのはエミヤさんと士郎で、好きになったのは凛ちゃんでしたけど、作品として楽しませてもらいました。

 

それで今回この作品を見たんですが、ほーんと、大好きになっちゃいましたね。

特にあのエンディング。こんなハッピーなエンディングがあっていいんですね!!

あまりにもハッピーエンドすぎて、ちょっと怖くなっちゃいました。いやまあ、桜は救われてないのであれかもしれないですけど…

銀河系ハネムーンですか??もうルール破壊といいなんでもありのダイナミックすぎて笑いしか出てきませんが、そんなギルが大好きです。

優しい声、そしてあの受け止める前提のスチルといい…私は乙女ゲームを見ていたのか…

嬉しくなっちゃって、とても幸せな気持ちになりました。

消滅されることが決まっていたザビ子ちゃん、救ってくれる人に出会えてよかったねえ…

そしてギルもこれ以上ないマスターもといパートナーに出会えてよかったねえ…

家財の9割を投げ出して1500光年離れた場所まで連れ出すってザビ子のためにすべてを捧げすぎだろう。大好きか。だからって裸になるのはどうかと思うけども。

なんだろう、とんでもないことしてくれちゃってるんだけどギルと一緒ならどこでも大丈夫な気がするよね。

この続きが見たいです!!とっても見たいです!!星間旅行とかロマンチックすぎて見たいです!!

男主もいるのであれですけど、女性の場合捉え方は人それぞれだとは思うけどどうやってもマスターとサーヴァント以上の深い関係になるとしか思えないっす。お互いしか知り合いがいない場所で、これからずっと一緒にいるのに何も起こらないはずがない!!!俗に言う駆け落ちですからねこれ!

あ、私が見させていただいたプレイ動画はザビ子ちゃんの方でした。

 

 

エンディングがあまりにも幸せすぎてそこばっかり語ってましたが、他にも印象的な点をいくつか。

エリザベート、メルトリリス、パッションリップ等今と全然違う

まずエリちゃん。FGOではギャグキャラっぽくなってるんですけど(1章では未来の自分に、5章では魔神柱相手に立ち向かってたりカッコよかったとはいえ)、CCCでは全然キャラが違いますね。いや、後半は今と変わらなくなってる気もしますが(笑)、前半は本当に全然違います。血の伯爵夫人という二つ名そのままの感じですね。率直に言ってコワカッタ…

全世界の人間が私の美貌のために犠牲になるのは当然、むしろ光栄に思え!とか、NPCを磔にして血を抜いてたり、マスター殺しを平然と悪びれずに語ったり。逸話からするとこれくらいして当たり前かなと思うけど「ひえ…」ってなりましたわ…

唯我独尊、狂ってて相互理解ができない感じ。でもまあ、この残虐的な、エリちゃんとは言えないエリザベート・バートリーも、それはそれでよかった。違う一面が見れた感じで。

ただまあ、このままの感じで終わってしまうと、FGOでエリちゃんを愛用するのがなんだかなあ…という微妙な気持ちになるなあと2章の終了までは思ってました。

が、しかし!5章は乙女コースターに入るまでただのギャグでしかねえ!犬空間からの温度差!これだ私の知ってるエリちゃんは!

ていう感じで、あぁマスターに影響受けて馬鹿っぽくなったんですね…サーヴァントはマスターに影響受けて性格が変わるんですかね。

とにかく5章のエリちゃんは私の知ってるエリちゃんで嬉しかったり、あの猟奇的な感じも個人的には好きだったんでちょっと残念にも思ったりはしたけど、5章は全体的に本当楽しかったです。

特に食事シーンは無駄にシリアスに仕立てあげてるのが面白すぎてww

でも乙女コースターに入って以降は一転してかなりシリアスで、それもよかったな。頭痛持ちで「痛い…痛い…」っていう告白が心痛で、すごく胸にきたし、戦闘中のボイスも「皆殺しよ!」とか「生かして帰すか!」とか本当狂気に満ちてて被ダメボイスも聞いてるだけで痛くなってくる悲痛さで、大久保瑠美さんすげえな…ってなってました。

そして、説得シーンの「何が悪いか分からないんだから誰にも救われないわよね、知ってるわよ…!」(うろ覚え)っていうのがなあ…その後のキューブに囲まれて消えていくときの悲痛さも…すっごい後味悪かった…

史実見ると近親婚のやりすぎでバートリ家も大概狂ってる人ばかりだったみたいですね。そんな環境だから周りに指摘してくれる人が誰もいないし、貴族主義でそうあれと言われたら、責任転嫁という人もいるのかもしれないけど個人的には自業自得とは思えませんでした。むしろそんな環境に生まれてしまって、悪を自覚することないまま死んでしまったことが可哀想だな、と。

ただまあ行いを考えると当然の報いなのかなあとも思いつつでもやっぱり後味悪い…と思ってたら、

7章でまさかの再登場っていう。本当に何度も出てきて恥ずかしくないんですか?この人計4回登場してますが…

でもね、あのままではあまりにも後味が悪かったから、すっごい嬉しかったんです。「一時的にでもサーヴァントが必要なんでしょ、だったら力になってあげる」っていうのも健気だなあって。純粋に助けになりたかっただけなんでしょうね。マップの走り方も可愛いし、強いし…「まだ余裕あるわよ、気を楽にしてね」とかやさし〜い!!「この勝利、あなたに捧げるわ」とか序盤のギルと比較するとマスター尊重しすぎて(笑)

一緒にゼロモデルと戦ってくれて、深刻なことは言わずに去っていくエリちゃん。何も言われたくはなかったんでしょうね。

改心?なのかは分かりませんけど、少なくとも悪を指摘する人に出会えたことで、死後であっても自分のあり方を見直すことはできるんじゃないかと。そういう一種の希望?みたいなのを見ました。今後ずっとカルマを背負い続けながら、第ニの生として成長していくことは可能なんじゃないでしょうか。

でもその後にキューブでしぶとく生きてるっていう(笑)感動をぶち壊しにするエリちゃんが大好きです!!

結論から言うと、暗黒面も見ましたけど、その部分も含めてエリちゃんをもっと理解できたし大好きになりましたね。CCC、見てよかった!ていうかFGOのエリちゃんしか知らない人は、本当にCCCのエリちゃんも見るべきだ。

 

次にメルトリリス、パッションリップ。実を言うとですね、CCCを見る少し前にFGOのCCCコラボイベント「深海電脳楽土 SE.RA.PH.」の方のプレイ動画も見てたんです。このイベント、イベントにしては異様にストーリーの評価が高く、ずっと気になってたので、見ちゃったんです(笑)普通、CCCを先に見るべきではあるんですけどね。

その感想記事は書いてませんが、評判通り結構面白かったです。最後の方の展開が「ん?」となる点はあるにはあったし、一回殺されたというのもなんかなとか思ったりはしたんですが、疑心暗鬼で誰も信用できない感じとか、SE.RA.PH.の惨状とか、ゼパルとキアラの関係とか面白かったです。あ、なのでCCCのラスボスは既に知っちゃってます(笑)。でも知っててもCCCは面白いです。

で、このイベントではメルトリリス・パッションリップ共に性格のいい子で、その点について色々、ただの優しい子になって残酷性がなくなって…とか言われてるのもちょっと見たんですけど、まあなるほどなあ…と少し思いました。

ただ、パッションリップは確かに、結局自分のことしか考えてないし、無自覚で人を侮辱するところとか(ロビンに対する宝具大したことないよねみたいな発言)、性格は悪いんだろうけど、同情するところもあって個人的にはそこまでひどいとは思えなかった。だって彼女は生まれたばかりのアルターエゴです。自己が発達してなくて他人のことが考えられなくて当たり前なんじゃないだろうかとも思う。好きで好きで好きで、心の奥底に着いた時の「どうしてここまできてしまったんですか…」というのも、BBが自己改造するための捨て石にされてたのも、認識障害で普通だと思っているのに好きな相手から「その爪が人を傷つける」と言われるのも、消える寸前の「あなたを愛してしまってごめんなさい」「あなたにそんな顔をさせてごめんなさい」というのは可哀想としか思えなくて…

メルトリリスは、まあかなり残酷でしたね。人を自分の中に取り込んで、ありすを蝋人形にしたり、アリスを無限増殖させたり、容赦なくシンジやエリちゃんを刺したり…特にシンジに対する言葉のいいようはひどい。

メルトも結局自分のことしか考えてなくて、いずれ世界を取り込んでザビ子と二人だけの世界を作るとかかなり思考がヤバい。

(ドールマニアで「ギリシャ始まった!」とか言ってるところは可愛いと思ってしまいましたw)

けど、最後に主人公にあなたの愛のフォーマットでは人間を愛せないと言われて、潔く負けを認めて、「大嫌いな人間に憧れて人間の真似をするなんて、みじめに負けて当然というわけね」という台詞は悲しかったです。

個人的には、まあ確かに…エグいことしてるなあ…とは思いましたけど、散り際は悲しく美しくてよかったと思いました。

それでイベントを振り返ると、自分がダメだったところを自覚して、ああなったのだと思うと別によかったんじゃないかなとも思いますけどね。ぐだデレが嫌だとかも見たけど、拒絶されたのに一生ザビを想ってなきゃいけないわけないし、新しい恋を始めたっていいじゃないですか。なんで彼女がサーヴァントになってるのかはよく分かりませんが。

余談ですが、メルトのバレエからとったスキル名がいちいちカッコよくて好きです。「許されぬヒラリオン」とか「さよならアルブレヒト」とか「踵の名は魔剣ジゼル」とか「臓腑を灼くセイレーン」とか、本当語呂がよくてカッコいいのばかり。口に出したくなるリズムです(笑)

結論を言うと、二人ともCCCの方の二人を知れてよかったです。

 

 

・シンジがとてもカッコよかった!!

これも本当にすごく印象に残りました。UBWでは聖杯の核?にされて(結局助けられましたが)、HFはまだ見れてないんですがまあやっぱりいいとこなしで終わるキャラなんですよね。これ以上ないほどの残念キャラ。

厳密にはこの月のシンジは、stay nightの間桐慎二とは別人なわけで、デザインベビーの8歳なわけですが、容姿含めほぼほぼ変わらないのでどうしても同一視してしまうのは否めないw

で、まあこっちでも途中までは嫌味を言ったり無能扱いされたりで、ツンデレみたいに心配したり少し言葉が優しいところはあるものの、うーんまあやっぱり本筋には絡まない残念キャラって感じでした。

ほとんどギャグでしたけど5章で敵側に寝返ったときはさすがに呆れた…って感じだったんですが。

6章!ワカメウォール!そしてメルトに対する自分を犠牲にした特攻!

なんだあれは!カッコよすぎだろ!

いや、本当最期のシーンでボロボロ泣いちゃいました…

まさかシンジで泣かされるとは…神谷さんの演技も素晴らしかったんで本当にめちゃんこ泣いちゃいました。

ワカメウォールで援護してくれただけでも感動したのに、レベルカンストして超強いメルトに対してあえてウイルスを飲んでレベル−999までやって、刺されることで弱体化させるって。

正直本当すごいよ…勇気がなきゃできないですよ…

その後襲いかかるメルトを抑える王様ー!!!素敵だ!UBWを考えると(厳密には別人だけど)胸が熱くなって仕方ありません。無銘さんでもアツいシーンだったかもしれん。

「自分のために泣いてくれたことが嬉しかった」「初めてのトモダチだった」「自分を記憶してくれる人が残っていてほしい、だからお前は残っていて-」って生き絶えたのも…つらくてなあ。

「本当は、本当に、怖かった」ってそりゃあそうだろうなと思うし、それでも勇気を振り絞って立ち上がってくれたんですね。

シンジにこういう見せ場があってよかったなって。最高に輝いてました。

 

 

・ジナコ、そしてカルナさんに関して

正直、しょーじきな話、ジナコは4章終わった時点ではあんまり好きじゃありませんでした。最初は普通に好きだったんだけど、4章は何の関係もないザビ子に八つ当たりしてるようにしか思えなくて。

15歳で両親が事故で亡くなってしまったことは、本当に本当に可哀想だと思うけど、そして一生楽に暮らせるってことで甘えて引きこもってしまう気持ちも分かるんですが、15年間何もしなかったのは自分の責任だよね。聖杯戦争に参加するまで、変えようともしなかったよね。ジナコ自身、そういう自分を嫌ってるのは分かるんだけど。それによって招いた孤独とかをザビ子に喚き散らしてる感じがどうも…

勝ち組は勝ち組、負け組はずっと負け組、努力したって無駄みたいな価値観、よくありますよね。ただ、ジナコが定義するところの勝ち組と云われる人にも、当然悩みはあって、勝ち組と云われるところにいられるのも(一部の例外は除いて)みんな人の倍努力してるからだと思うんですよ。

本当に個人的な話になりますけど、私も割といい学校を出て、いいとこに就職して、自分で言うのはあれですがいわゆる勝ち組なのかもしれないし、中学時代は同級生に頭がよくて羨ましいな、いいな〜だとか、どうしてそんなできるの?とか色々言われました。でもそんなの努力してるから以外ないですよ。頭の悪い子は悪い子なりに本当にどこから手をつければいいか分からなくて悩んでるのも分かるけど、こっちもそれと同じくらい両親や先生からは毎回できることを求められるプレッシャーったらないですし、毎回テストで高いハードルを求められて、夜遅くまで塾に入り浸り、本当に努力したんですよ。私より頭のいい人も山ほどいたけど、それ以上に努力していたんだろうとも思う。だから羨ましいとか言われる度にちょっとモヤっとした気持ちになっていたことはあったんですよね。もちろん口には出しませんでしたが。

勝ち組の人が悩みがないわけないんですよね。同じくらいに悩んでるんだと思うよ、きっと。それでも懸命に生きてるんですよ。

結局全然違う立場の他人の気持ちなんて分かりっこないわけで、それをまるで悩みがないように言うのはなんだか。どうもモヤっときてしまいました。

それでガトーさんが(元から死んでたとはいえ)死んでしまったとき、「そんなつもりはなかった」って。考え方があまりにも甘すぎるよな、と思わざるを得なかった。

ガトーさんとジナコって、ガトーの年齢が分からないけど、大して歳変わらないよね?30歳前後じゃないのかな?それでこの人間力の差か、と思ってしまって。

15歳で引きこもってそこから成長がなかったから、SGがひらがななことからも、精神が子供のままできてしまったのかな。だとしたら構ってちゃんで子供のように泣き喚いてメンヘラ(言葉悪くてすみません)になって八つ当たりして、そんなつもりじゃなかったというのも無理はないのか。そしてそれが30歳の大人なら、目に余るのもイラっとくるのも道理かもしれないけど。

多分、気持ちが分かってしまうところがあるから余計にイラっとくるのかもしれない。私も仕事はちゃんとやってますがプライベートでは出不精で、家が大好きでオフの日は引きこもってたいタイプですし、その楽さも心地よさも分かっちゃうので、同族嫌悪みたいなところはあるのかもしれないな。いややるべきことはやってますけどね。

ガトーさんの最期は心を揺さぶられました。「間が悪かった」そんな飾り気のない言葉が響きました。

正直説得シーンはもう少しシリアスにやってほしかった。結局4章終了時点ではあんまり好きになれないまま終わったんですが。

最終盤、ジナコとカルナさんの別れのシーンでジナコを好きになれたしカルナさんはもっと好きになりましたね。

まずカルナさんさ、カッコよすぎるだろう。黄金の鎧、マスターであるジナコを救うためだけに捨てたのですね。カルナさんのクソ長いマトリクスを見て叙事詩の内容を見るたび、この人は聖人かなんかなのか…?と思ってましたが、ああ本当に施しの英雄そのものなんですね。

「価値の高いものが優先される、それは道理だが俺は自分のことを特別だと思っていない、だから特別じゃない人を救うのは当然のことだ」と。自分は特別じゃないってこれ本気で言ってるんだからなあ。もはや恐ろしくなってくる聖人ぶりですけど。

それでジナコの、「頼まれたとき本当は助けになりたくて仕方なかったのも知ってるよ!」っていうのも、やっぱりジナコは理解してたんですね。

「必ず誰かが、誰でもないお前を待っている」という最期の言葉。めっっちゃ胸にきた。「誰でもないお前」というのが大事。特別じゃなくてもいいんだ、誰かが待ってくれているんだ、というのが。

カルナさんが消えた後の、「やっぱり大ハズレサーヴァントだ、アタシには過ぎたサーヴァントだった」っていうジナコの言葉が、すごく好きです。ここで好きになれたかも。分かってたんだね。

カルナさんと上手くやっていけないマスターってそうそういないと思うけど、この二人は出会えて本当によかったと思う。

ジナコにとってはもちろん、自分を救ってくれて、ニートしてても徹底してマスターである自分を尊重して、守り抜いてくれて、これ以上のサーヴァントはいなかったでしょう。ギルだったら速攻で殺されてたんじゃないですか?笑

そしてカルナさんにとっても、それは同じでしょう。「カルナさんはいつも一言多いんじゃなくて、一言足りない」。指摘してくれる人に出会えてよかったね。そうだったのか…って本気でショックを受けてるカルナさん可愛かったし、とても微笑ましかった。良い主従関係だったと素直に思いました。

カルナさんはうちのカルデアにきてくれてるけど、より理解できてよかったです。2部4章でジナコの疑似鯖が出てくると風の噂で聞いたんで、見といてよかったな。(CCC見てたんでまだやってない)

 

 

・男性がカッコいい

もうシンジといいガトーといいカルナさんといい散々書いたけど、本当にCCCは男性がカッコいい。SG関連は自分のサーヴァント以外は女性になるので、女性がメインに思われがちだけど、真の真価って男性がカッコいいことにあるんじゃないだろうか。だって出てくる男性、みんなカッコいいんだもん。

シンジとカルナさんは前述した通りですけど、一人ずつ挙げてこうかな。

まず緑茶ことロビンさん。好きなサーヴァントの一人だったのでCCC見れて知れてよかった…出番はそんな多くなかったけど、カッコよかった…。

5層でメルトに襲われたとき、助けてくれたの、口調的にロビンかな?と思ってたんですけど、やっぱりそうでしたね。

自分を犠牲にして助けてくれた上、BBのデータまで渡してくれて、そしてその後戦うことになりますが、それもメルトに取り込まれないように介錯をしてほしかったから。自決すら封じられてたからね。

メルトリリスに取り込まれると座にいけなくなっちゃうんでしょうか。そりゃ嫌に決まってるわ。

EXTRA見れてないからあれだけど、ダン卿のサーヴァントであったことに誇りに思っていたところも素敵でした。

ロビンとギルの対話もとても素敵だったなあ。「信念に生きられるのは幸せだな」とか「良いマスターに仕えたのだな」とか。うろ覚えだけどそんなようなことを言ってました。ギルは本当に本質をよく見抜くよなあ。

 

次、ユリウス兄さん。この方がいなかったら犬空間で死んでた…感謝しかない。

お金すべてくれるのとかカレー自慢するのとか出迎えてくれるのとか可愛いなとか思ってたら、途中でBB側と知って本当にショックでした…

でも、どうしても信じたくなかったんで、二重スパイだろ?そうなんだろう?と思い続けてたんです。そしたらやっぱりー!!私はあなたを信じてたよ!

「裏切っていたとも、BBをな。」のカッコよさといったら。

ユリウス兄さんがいなかったら本気で死んでたよ。命の恩人だ…

「お前は俺の初めての友達だからだ、それが助けた理由だ」ってね。ザビ子は誰かの初めての友達になりすぎじゃないですかね。あーこの辺EXTRA見たい!7回戦で救われたらしいですね。

でも、見れてない私ですら涙ぐんじゃいました。友達、っていう柔らかくて純粋な言葉って、胸にくるんだよなあ。

 

次、アンデルセン。まだCCCルート見れてないのであれなんですが、今の時点で十分好きなキャラになりました。サーヴァントやアルターエゴに対する批評、全体的にあまりにも的を得ていて素晴らしすぎる。それでいて言いたいことを言ったらよし首を切れ!の潔さ。カッコいい…

外見ショタなのに子安声なのも素晴らしい…ていうかアンデルセンの中身考えたら子安声しかない。あの批評聞いてるときの声が素晴らしすぎてそれだけで金払っていいわ…と思えるレベル(笑)

マトリクス見つつ、本人の自作に対する話を聞きつつ、人魚姫を滑稽!と大笑いしてたのは笑いました。本当好きだわ〜こういうキャラ。思えば、アンデルセンの童話って人魚姫にしろマッチ売りの少女にしろ裸の王様にしろ、最後が悲しい話が多いですね。それは彼が厭世家で、普通の作家として売れなかったので皮肉を童話にこめていたとも聞きますが。

そして、消えていくとき。貴方のための物語を発動しながら消えていく潔さ。「お嬢さん」って呼び方、とてつもなく好きです。

アンデルセン好きになって、今までレベル1だったんですがちゃんと育てようかなと思ってます。ていうか今レベル25まではもう育てた。正直聖杯捧げてもいいかな〜ぐらいには思ってる…低レアだしね…

 

最後、レオ。正直途中人に指図してばっかりやな〜お前もサーヴァント持ってんだからたまには動けよと思わなくもなく(ゲームの構成上仕方ないとはいえ)、モヤっとしてたけど、最期のシーンはカッコよかった…。

ガウェインを座に返してあげるために、自分との契約を令呪を使ってでも切り、ザビ子が近づこうとするのを止め、「次期生徒会長は貴女にお願いします」と笑顔で去っていくのはあまりにもカッコいいでしょ…

レオも最後に漢を見せたなあ…と。やはり立派なマスターの一人でしたね。

 

ガウェインに関してなんだけど、ギルとの口論?(1章あたりだったか?2章だったか?)で正直ちょっとう〜ん?と思ってしまったんでうーむ。

あのイベント、ギルルートでしか起こらないらしいんですが。

私にはあの口論?対峙?はギルの方がよっぽど相手を冷静に見て的を得たことを言ってるように見えて。

ガウェインは相手の全否定から入って全く理解しようとすらしてない感じがしてしまったんですよね。

「殺戮者」とかいう強すぎる言葉はいやそれは違うだろうと思わざるを得ない。

正直な話、FGO7章のウルクを見てたら、いやまあそりゃ冥界下りとかして国をほっぽってた時期もあったんだろうけど、素晴らしい王様だったんだなと思いました。賢王となった後は本当によく国を治めて発展させたようですし。

ああいうのを見てしまうとどうしても違和感を拭えない。このギルは英雄王だからとかそういう問題ではなくてね。

やたらとギルを全否定して、騎士王を持ち上げるけども、本当に結果だけを見ればいろんな要因はあったんだろうけど騎士王は国を滅ぼしてるじゃん。ブリテン滅んでるじゃん。

対してギルは国を発展させて安らかな眠りについた。

7章見た後だからかもしれないけど、どちらが王として優れているかと言われれば個人的にはギルの方が優れているように思えます。

ガウェインの性格的に本当に主に尽くす人なんだろうから熱くなってしまうのも分からなくはないんですけど、騎士王への盲信ぶりがスゴすぎてちょっと…

FGO6章のときはその忠義深さが敬意を払うべきものだなと感じたんですが、今回は相手を全否定してやたら自分の王を上げてる感じがなんかなあ…。誰でもそうですが騎士王にだって指摘されるべき点はあったでしょうに、間違ったことは何一つしてない!といわんばかりなのはちょっと。

嫌いとまではいかないけど微妙な気持ちになりました。

まあいいや、暗い話はここまでで。

 

 

 

さていよいよ本題です!

ギル!本当にカッコよかった。より深く理解できた気がしますよ。

まあ色々書きたいことはあるんだけど、SGを解放することで過去の話を深くやってくれたのがとても印象的でした。

特にエルキドゥとの思い出…ここらへんも7章やってると感慨深いものがあるなあ。

マトリクスとか見ても思うけど、エルキドゥとの関係性って本当に少年漫画の原点ですね。闘って、強さを認め合って、親友となるという過程。ギルガメッシュ叙事詩はすべての英雄譚の原点があるとのことですが、少年漫画の原点もここにあったんだなあって思う笑

しかし7章でもこのあたりの関係性って説明されてはいたんで、分かってた部分もあったけど、新しい発見も多々ありました。

エルキドゥの夢、一人称が僕じゃなくてワタシなのが気になるが、このときは設定固まってなかったんでしょうか。

ギルは千里眼であまりにも多くを見過ぎてしまった、だから裁定者として孤独であり続けることを選んだ、と。それを理解してたのはきっとエルキドゥだけだったんでしょうね。

そしてこの夢の中の、エルキドゥが死ぬ寸前のギルの声が…あまりにも痛々しくて、聞いたこともないような声で、「これは我が受けるべき罰だ!」「お前の代わりなどいない!」って必死に泣き叫んでるのが、すごくなんというか…ギルにとってエルキドゥは本当にかけがえのない人だったんでしょうね…こんな一面もあったんだなあ…と驚くとともにこういった側面を知れてよかったなあと思いました。何より、情感のこもった関さんの声が素晴らしかったです。

エルキドゥがギルにとっての唯一の理解者であったこと、深く理解しました。

そしてエルキドゥが死んだ経緯を改めて見ると本当ひどいっすね…振られた腹いせに父に泣きついて死なせるって、これはイシュタルを嫌うのも頷けますよ。

FGOのイシュタルは凛の疑似サーヴァントで凛要素が入ってるので、まあワガママなところとか駄女神感はありますが、あれでもだいぶよくなってる方なんでしょうね。本当のイシュタルはどれほどひどかったのかなあ…

それを経て、不老不死の霊薬を求めて失敗した話。

いや、あのその前に「一生払えぬ負債を背負うことになるぞ」とか脅しといて勝手に話し始めるのはどうかと思うのですが。聞いてほしかったの?

そしてなぜギルが不老不死を求めたか…それは裁定者としてこの世の最後まで見定める責任を放棄したくなかったからではないか、ってザビ子の理解力半端ねえ!!

いややっぱ君にしかギルのパートナーは無理だよ!つくづく実感しました。

まあそれはさておき、水浴びをした後に人としての喜びを感じて…そして不老不死を求める心など雑種の言うことだ!と悟ったと。この世の終わりまでいくらでも蘇ってその度にその時代を見つめよう、と。このあたりAUO語も混じって哲学的で難しかったけど、蛇にくれてやった、という言い方は嘘でもなんでもなかったんですね。精神的にあまりにも達観しててすごいなあ…と思いました。やはり、とんでもなく偉大な人なんだなあ。もっと敬意を払わなければならないと感じました…

で、話終わった後のイチャイチャはなんやねん!笑。いいぞもっとやれ。ニヤニヤが止まらなかったわ。

 

あとは無垢心理領域のところですかね。あれも素晴らしいイベントだった。

まずBGMが素晴らしい。悲しげで、でも美しくて。ここ以外で流れてたところはあったかな?

最初に本能のギルが忘れてしまったとき。ザビ子は「忘れられたことがこんなにショックだったことに驚いた」「彼に心を許していた」みたいなこと言ってたけど、これは鯖を落とすルートだったのではなく鯖に落とされるルートだったのか!?(違)

涙を浮かべて睨む、って可愛いんですけどww

ギル様、やたらと耳障りのいい声だとかなんとか言ってますがそんなに声が気に入ってるのかね。

あのレリーフに行くことに迷わず頷いて、状況は分からないがギルガメッシュと行動を共にできることが嬉しい、ってザビ子デレすぎだろ!笑

その後、ボロボロになっていく中でそれでも歩みをやめないザビ子。一方ギルは何も言わない。他鯖だと言ってくれるらしいけど、多分ギルは裁定してたんでしょう。その覚悟がどれほどのものかを。

「彼を尊敬すらし始めていた」「パートナーは彼がいい」と言うザビ子。本音が爆発してるね。

決死の思いで辿り着いた後の「来て、ギルガメッシュ-!」という台詞、本当すごく好きです。

そしてそれに答えてようやくきてくれたギルー!!「我が救わずして誰が救うか!」ってカッコいいいいい!!服が夜王なのはなんでやねんとツッコミたくはなるが!

ギルカムバック!「今生のみ、この英雄王の真の力、思うままに使うがいい」ってそれ全然限定になってねえから!

「お前の敵は我の敵だ」「お前の剣となろう!」からのエヌマ・エリシュ解放!胸がアツい…本当にめちゃくちゃ興奮したよこのシーン…!!

だってずーっと、「貴様の戦いであって、我は傍観者」という立ち位置だった人がですよ!嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。

このイベントを通して、グッと距離が近くなった気がする。ていうか実際ギルの台詞はデレまくるw

「おい、怪我はないな?」とか「見事だ、飴をやろう」とか「的確だな。軍師になるか?」とかデレすぎだろー(笑)

怪我はないな?に関しては真面目にキュンときてしまいました…なにこの人かっこいい…

 

あとは、全体的にギルがギャグに対してすごく適性があることがよく分かりました(笑)

キャストオフの元ネタってここからきてたんですねー。あの、光のSEやめてくれww

DDの食卓のときもすごい真剣にギャグにノッてくれてるんですよねえ。

「パンツはかせない」に困り果てるザビ子に対して「その三倍は脱げ」とかww

7章のお茶目な感じは落ち着いた賢王だからか?と思ってたけど、弓の方も普通にギャグ適性ありますね(笑)

そういえば、きのこの発言でCCCのギルが本来の?生前の?ギルに一番近いって話を聞いたことがあったような。

 

他にも萌えポイントたくさんあって、もう書き切れないぐらいなんですけど…

メルトリリスから逃げるとき手を繋いで逃げてたんかい!なにそれどこのラブコメ

「"我が"雑種」言い過ぎだ!独占欲強いね!

ギルの中に入るとき「仮契約ですらない体験契約ならよし」ってw嫉妬しすぎだよ(笑)

BB(というよりはムーンセル)に対して「(我が雑種だっけマスターだっけどっちでもいいや)に害を加えることは我が許さぬ」って!こんなこと言われたら惚れるわ〜!

「"我であれば"勝ち抜けようが」の言い方が本当好きww関さんナイスです。

「貴様が要らぬというのならその娘、我が貰い受けよう」ってうぎゃー!!!身請け?プロポーズ?ほ、惚れるよこんなの(n回目)

 

まだまだ可愛いところを書きたい。主にエンディングについて。

扉開けたら全裸の知らない男の人がいたらビックリするだろうって考えなかったんだろうか。下に布敷くより服を着ろ!

捨てた9割のうちになぜ服を入れたしww

「そのルールは我が破壊した」ものすっごいキリッて感じで言われて、ルールブレイカーかと笑ってしまいました。

「我がいるかぎり、当たり前の結末など消しとばしてくれる!」うわーカッコいい!!で、実際吹き飛ばしてくれました。

「む、つまらーん」がクッソかわいい。このゲーム全体を通して思ってるけど関さんナイスです。(何度でも言う)落ちるのを期待してたっていうけど、その後お姫様だっこかなんかして救うんだろ?

ザビ子に足りないのは楽しむことだと、つまり愉悦が足りん!と。私もそう思います。ザビ子に人生の楽しさを教えてあげるために、連れ出してくれたのね。

エンディング全体を通して声が優しくて、キュンときました…

 

 

なんかもう最後らへんは語彙力崩壊してて読みづらいことこの上ないですね!すみません!書き殴りたかっただけ!

とにかく、全体的に本当に楽しめましたし、エンディング見て心から通して見てよかった〜と思いました。ありがとうこんなエンディングを用意してくれて。

最初は軽〜い気持ちで見始めたものの、うわっ長え!と思ってたんですが、終わってみればあっという間でした…終わりたくなかったなあ…でもあのエンディングは素晴らしかったなあ…

なんだかんだで2週間ぐらいはかかってたかもしれん。

あとはねえ、やっぱりボイスついてるのはいいですね。フルボイスではないですが。エリちゃん4度目の登場シーンとかなんでついてないねん。

でも全体的にはボイスついてて、やっぱりいいなあと思いました。FGOも人気のストーリーだけでもいいからつけてよ…

ボイスがあると感動するシーンは2倍心を揺さぶられます。特にシンジの最期とか、神谷さんの震えた声の演技が素晴らしくて、それも泣かされた要因にはあったなあ。

あとは、やはりマスターとサーヴァントがお互いに一人しかいないパートナーっていうのはいいなあ、と思いました。一対一で絆を深めるのと、FGOみたく大勢に対しての一で絆を深めるのでは、やっぱり全然違うよね。FGOでいうと、ぐだーズに対してのそれはマシュになるんでしょうが、いかんせん他大勢とも契約してることに変わりないですしね。

別にそれに対してどうこう言うつもりはないけど、CCC見ると、マスター一人に対してサーヴァント一人の方が、やはりいいなあと思ってしまったわけです。ソシャゲという媒体上、ああいうやり方がいいというかもうそれしかないのも分かるけど。

説得シーンに関してはこれなんてエロゲ?と思ってしまってちょっと微妙な気持ちにはなりましたが、まあ元がエロゲだしな…

あ、凛とラニについて書いていなかった。二人とも常に支援してくれて心強かったです。

桜とBBに関しては、CCCルート見てから書こうかな。ただ、私別に桜にそんな思い入れないんで、あんまCCCルート見たいと思えないんだよなあ。いやーでもキアラとアンデルセンは見たいしなあーとグルグルグルグル。近日中に絶対見ます。

CCCルート見終わったら、EXTRAの方も見ようかな。その前にそろそろFGOのユガも始めたいところですね…

以上、CCCの感想でした。めちゃめちゃ長文になってしまった。文字数カウントしたら1万4500字近くいってたでござる。それでは〜。